【呪術廻戦】ハイスペックと最強（高専編）

映し出される過去 ページ20

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『…』



脳内に流れる記憶、思わず目を瞑りしゃがみ込んだ。


だって、その声は……

【生き残らないと死んじゃうんだよッ！！】



ナイフを私に振り下ろすこの光景。

頭に映し出されるこの映像は何？この式神のせい？

どうして、どうして私がまだ6歳の時…主人が
仲間同士で殺し合いをさせた時の記憶を…ッ





【自分だけ…ズルい…よ…】


最後の1人を殺した時…そう、言われた。


『っ、』


息が苦しい、涙腺が熱い。怖い。



【やめてくれ！！まだ俺には娘が＿＿＿＿】



最初に暗殺した人だ、この人にも…大切な人がいたはずなのに



私は、私は……ッ



【夫を殺さないで下さいッ！！！】



【やめてくれ、ッ】【ママ…死にたくないよぉ…ッ】



幼い子から年寄りまで、指示されれば手にかけた


家族の写真が飾ってあった婦人

息子の写真をペンダントにいれてる男

人質として取った子供も……



分かってた事じゃない。大切な人が…いた事ぐらい
でもそれから私は目を背けた。



『…』


映し出される映像の自分は…まるで人形で…

血だらけで…人間とは思えない程残酷だった。




あぁ、私は、……






涙が零れそうになったその時




『ぁ、っ…』








【…お前…俺を殺そうとしてたんだな】




映し出されたのは、五条悟にそう言われる私。
悲しそうな表情に胸が締め付けられると同時に涙が溢れる。





違う、嫌…嫌…っ

私が今1番恐れているのはもしかしたら…これなのかもしれない


否定出来ない未来の映像に息が苦しい




やだ、怖い…怖い、っ苦しい…ッ




映像が消えれば、式神もいなくなっていた。




『…はぁ、ッ…はぁ……』



おぼつかない足取りで、ひたすら走った。




＿＿＿



＿＿＿



五条side




学校で襲撃にあって、一段落したと思ったが…




「すまない、私のミスだ」

と、申し訳なさそうにする傑。


「そうか？ミスって程のミスじゃねーだろ」


「敵側にとっての黒井さんの価値を見誤っていた」





天内の世話係、黒井さんが捕まっちまったらしい





「相手は次 人質交換的な出方でくるだろ。天内と黒井さんのトレードとか、天内を殺さないと黒井さんを殺すとか…

でも交渉の主導権は天内のいるコッチ。
取引の場さえ設けられればあとは俺達でどうにでもなる｣


そう深く考えなくたっていい

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