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腕の中で ページ11

'




「ほら、」


ゆっくりと手を引かれ彼の胸の中へと私は収まった。

なぜ私は抵抗しないのだろう
それも分からなかった。




『…』


心臓の音がよく聞こえる。


…生きてるんだと、言わんばかりの鼓動。

いや…少し大きすぎるような…



『…』



でも、心地が良いのは確かだった。


抱き締められてるせいか暖かい…



そんな私を見下ろし


「お前さ、こういうのに慣れてないっていうか…
人の温もりを感じた事がないんじゃねーの?」


と、五条悟は言った。



「家庭の事情もあるだろうし、俺は深く聞かねぇけど」


『…』



主人との接触は禁じられている。
例え親代わりだとは言え…確かに温もりなどなかった

触れるのはいつだって死体だ。
殺す寸前までは皆暖かいのに…殺せば冷たくなる





温もりなんて…





『…』





「何、お前眠たいの?」


五条悟の声が遠く感じる
こんな…近くにいるのに、不思議

何よ、その子供をあやすような声は…






「ハッ、いいよ。そのまま寝ろ、運んでやるから」


体が浮く感覚に一瞬違和感を覚えるが
頭はもう働いてなかった。



「俺の腕の中でスヤスヤ眠っちゃったコイツを
傑達に自慢してやろ〜」



『…』


暖かくて、心臓の音が心地良い。




目を瞑った私はそのまま深いへ眠りへ





「俺さぁ…結構……」














'' お前のこと好きなんだよね ''





五条悟の声が最後、耳に聞こえたが
なんて言ったかは分からなかった。





____


____


















『……おしまいですね』



「いえ、まだ居ますよ」


『あら…』



七海くんの言う通り、祓った呪霊の中から
大きい呪霊が出てきた。


雑魚呪霊で体力を削いで…本体で潰しに来るタイプですね



鎖を出し、七海くんのサポートをしつつ
周りの雑魚呪霊を祓う。



『…』



たこ焼きを皆で食べてから1週間…

相変わらず五条悟に体術をふっかけられては相手をする毎日。

そしてなにより…彼の腕の中で眠った自分が不覚すぎる
おかげさまで皆によくからかわれるようになってしまった


人の温もりを感じて、安堵したのか…

だとしてもこれからそんなの、必要ないモノ。





鎖で呪霊を蹴散らしていけば呪霊の血が地面へと零れ地面の色を変えた。


『…』



…あんまり、返り血を浴びたくない私はそれなりに考えて呪霊に攻撃している。



『…』





そう、この…ずっと無で祓って、殺すを繰り返すのが私だ

イタズラメール→←人の温もり



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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 夏油傑
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ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです! (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します!ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです!更新がんばってください! (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年12月7日 16時

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