。終止符を打って41日目 。 ページ41
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「……」
辺りを見渡せば森の中だろう。
小さな湖があり、花が沢山咲いている。
僕は横になって寝ていて…Aはそれを覗き込んでた。
「…」
【なんでお前はここにいんだよ】
【お母さんがお仕事に行ってて、
その間暇だから…いつも抜け出してここに来てるの】
【あっそ】
「…」
僕ってあんなクソガキだったっけ。
【ねえ、貴方は？どうしてここに？
私の秘密の場所なのよっ】
【家の連中がうるさいから。静かな所に来たかっただけ】
これは……僕の記憶なのかな
そう思った直後。少しずつ、記憶が思い出された。
……そうだ。確か、五条家の奴らがウザったくて…
逃げるように、隠れるようにここに来たんだ。
だから、きっと五条家の本家が近くにあるはずだ
【じゃあ私とお友達になりましょ！】
【なんねーよ】
「……」
＿＿＿
【私の事……覚えてませんか？】
＿＿＿
Aの言ってた通りだった。
僕達は昔、会ってた……
でもどうして…忘れてたんだ？
それに、僕の持ってた鍵で扉が開いたのも理解出来ない。
鍵だったらなんでもよかったのか？
手に握られた鍵を見つめる。
【悟くん！今日は何のお話する？】
【いいからほっとけ。】
【見て悟くん！今日は一緒に花かんむり作ろう〜っ】
【作んねーよ】
視線を戻せば、場面が何度も変わる。
確か一ヶ月ぐらい こういうやり取りしたな…
あの時の僕ってひねくれ者だったし 他人に心を許すなんて
出来なかったからな
Aに冷たい態度をとってしまった。
でも確か……
【お前、まだ帰らないの？】
【あー…うん、今日はお母さん、夜まで帰ってこないから、】
いつも明るいAだったけど、母親の話になると悲しい顔をしていた。
【……なら、俺もまだ居るよ】
【え？】
【別にお前の為じゃねーから勘違いすんなよ】
少しずつ……心を許したはず
【私ね、強い女の子になるの！お母さんみたいな！】
【お前じゃ無理だな】
【悟くんの事も守ってあげる！】
【無理だな。】
「……」
僕あんなにひねくれてたんだね。
【私悟くんのお嫁さんになる！】
【……は？】
【お母さんがね、強い人のお嫁さんになりなさい！って言ってたの！】
【俺がお前のこと好きになるわけないだろ】
【ひどい！】
悪いね。幼い頃の僕。 現に今ゾッコンだよ
映像が、どんどん写り変わっていく。
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
