。終止符を打って37日目 。 ページ37
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振り向けば、そこにいたのは五条さんだった。
【……あんま状況が理解出来てないんだけど】
目隠しもしていないその目は見開いていて
【そうだろうね。今君の目の前にいるのは…
＿＿＿＿＿＿ 殺したはずの'' 夏油傑 '' だからね】
どういう意味なのかは分からない。
目の前にいる私も状況を理解してないようだった。
そして
【この子の術式が欲しくてね。
でも力に目覚めてないみたいだから、無理やりにでも目覚めさせたくって】
そう言い私を横目で見た。
【今すぐAを解放しろ】
【つまらない真似はしないでくれよ
この呪霊は特殊なんだ。君が私に手を出したら…
きっとAは首ごと潰されるよ？】
【っ……】
【うっかり殺してしまったら…困るだろう？】
【お前……！！！！】
明らかに表情が変わった五条さん。
【……
＿＿＿＿まさかとは思うけど…いや、有り得るね】
夏油傑は何かを思いついたのかのように笑った。
すると
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【＿＿＿＿＿＿五条悟。
君が死ねばAを解放するし、この3人も救ってあげよう】
「っ！！！！」
馬鹿げた提案だった。
そんな提案、五条さんが承諾するわけない
【……何言って……だめ、っそんなのだめッ！！！！】
【君は黙っていろ】
【ッ、】
首を絞める力が一気に強くなり、顔が歪む。
【どうする？五条悟。】
【……】
【ッ、ぐっ、…！！！】
首を絞める力が強くなってってるのか、苦しそうに悶える私。
必死に抵抗しようと呪霊の手を掴んで離そうとするが、
勿論かなうわけもなくて
【私は短気なんだ。】
抵抗していた手に力が入らなくなったのか、私の手は落ちた。
【なるべく早く返答してくれないと…】
【ッっ、ぁ、……！！！】
【＿＿＿＿＿＿＿うっかり殺してしまう】
'
【＿＿＿＿＿＿＿分かった】
「！！！！」
今……五条さん…なんて……
思考が追いつかない、なんで、どうして、
私なんかのために、やめて、嫌だ、やめてよ、
【くっ、ははっ！！！！
呪術界最強のあの男が女一人のために死ぬのかい？？
まさかとは思ったけど、ほんとに愛していたとはね】
【ごほっ、はぁ、はぁ……っ】
絞める力が弱まり、必死に酸素を吸う私。
夏油傑の笑い声だけが、頭に響く。
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
