。終止符を打って36日目 。 ページ36
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それが…心のどこかで突っかかっていたものが無くなったように。少しだけ、楽になった。
この術式について、母親について、私は何も知らなかった。
「……」
ふと、私の知らないことが…まだあるのかな、
なんて思った。
＿＿＿＿＿＿＿＿その時
「……鍵…？」
後ろから金属が落ちたような、そんな音がし振り返った。
真っ暗な空間で光っていたのは鍵だった。
「……」
その光に導かれるように私は歩いていき、鍵を手に取った。
扉と同様、彫刻が施された金属で作られた鍵。
「……綺麗」
鍵を優しく指の腹で撫でた。
すると、目の前に現れたの扉。
「……」
鍵同様、彫刻が施された白い扉。
さっきの扉と違って、ドアの持ち手部分には鍵穴があった。
「…」
自分の手にある鍵を見つめ、扉へと歩み寄り
その鍵を鍵穴へ指した。
この鍵であっているのかも分からなかったけど、それでも指した。
手応え的に間違ってはなかったようだ。
ゆっくり、左に鍵を回せば開く音がした。
持ち手に手をかけ扉を押せば＿＿＿＿＿＿＿＿
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「……なに……これ、」
【そこの女が教えてくれたんだよ。君の術式についてね。】
【あなた、もう邪魔なのよ…ッ！！！】
目の前には夏油傑と望未さん。
【だからって、悠仁くんたちを巻き込んでいい理由にはならない！！！】
そして横たわる悠仁くん達。
「いや、嫌……っ」
知らない、こんな記憶知らない、っ
横たわる悠仁くんたちをみて、心臓の音が早くなる。
もう見ることなんてないと思っていた光景が
目に焼き付いて苦しい。
【そんな術式知らない！！！！！！私は…っ
術式なんて持ってない！！！！】
涙を流しながら訴える私。
そんな私に＿＿＿＿＿
【まだ術式が使えないとみた。手っ取り早くいこう】
夏油傑はそう言い呪霊を使って私を拘束した。
【はな、してッ……！！】
首を絞められ、その拍子にお母さんから貰った鍵に亀裂が入った
【君が術式を使えるまで…
この子達を少し痛めつけるとでもしよう】
夏油傑の視線の先には横たわる野薔薇ちゃん達
【やめて、お願い、っやめて！！！！】
「……」
なにこの記憶、わかんない、知らない
夢？幻術？分からない
困惑する私を前に
【おっと……もう来たんだね。
＿＿＿＿＿五条悟】
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
