。終止符を打って4日目 。 ページ4
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「始末書や報告書の仕事の出来なさといい、
呪詛師との関わりを貴方が暴いたじゃないですか」
淡々と答える恵。
「あーー……」
そうだ、そうだった。
つい先日僕が暴いて上に報告したんだった。
「虎杖!大変よ……!きっと歳だわ!!!」
「聞こえてるよ野薔薇〜」
「虎杖が最初に言った!!!!!」
「おい簡単に俺を売るな!!」
そう言い悠仁の後ろに隠れる野薔薇。
あぁ、そういえば_______
「ねえ悠仁。」
「ん?なーに五条先生」
、
「最近……女の人が夢に出てきたり、脳裏に現れたりしない?」
「っ!!!!」
僕がそう聞いた瞬間。
悠仁だけじゃなく、野薔薇と恵まで表情が変わった。
…3人の寝不足と、僕の寝不足の原因は同じみたいだね
なにより、悠仁だけでなく恵と野薔薇まで同じ現象が起きてたんだ。
「…………なにか知ってるなら教えて欲しいんだけど」
「……」
口を開かない3人。
しかし、そんな中最初に口を開いたのは_____
、
「夢を見たり…声が聞こえたり、脳裏に現れたり…します」
恵だった。
「ほか2人も同じかい?」
聞くと2人は静かに頷いた。
…参ったね、4人まとめて呪われちゃってた?
「どうしたものか……」
誰に呪いをかけられたのかも分からない。
かけた本人を見つけない限り祓いようがない。
……1番タチが悪いね。手も足も出ないや
「とにかく…みんな少しでも寝れるよう硝子から睡眠薬を貰うように。あと少しでもなにか分かったら_____」
、
「_____本当に覚えてないのか?貴様ら」
僕の言葉を遮ったのは宿儺だった。
「おま、ッ 五条先生達にまで混乱させること言うな!」
悠仁が自分の頬に手を当て喋らせないようにしたが
手の甲に移動した宿儺は続けて話す
「____愉快愉快。貴様らが今平然と過ごしてる日々が
誰の犠牲で成り立っているのか……」
誰の犠牲……?
「……どういう意味だい宿儺。」
「そのまんまの意味だ。」
訳が分からない。
僕たちの周りで犠牲になったような人なんていない
「何か知ってるのなら答えてくれないかな?」
僕がそう聞いても
「答える義理もなければ…見ていて実に面白い。
退屈しのぎにはいい…せいぜい足掻くんだな」
僕たちを嘲笑うかのように宿儺はそのまま消えた。
「……」
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時