。終止符を打って26日目 。 ページ26
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「じゃあ私は貴方とやる」
そう言い私の前に来たのは警備員の中で唯一の女の子だった。
……女の子なら私にも勝算あるんじゃない?
「君、恵くんだろう。禪院家の」
「伏黒だ。」
「私が君の相手をしよう」
「お前は俺だ。筋肉バカ。」
「誰が筋肉バカだよ!!!さっきちょっと抑え込んだだけじゃん!!」
「……」
伏黒と虎杖の相手はガタイもいいし、大丈夫かしら……
なんて思っていると
「余所見なんかしていいのかい?」
と、首を傾げた。
「……だって、貴方女の子じゃない。
アイツらみたいにガタイがよかったら気が引けるけど」
あんな厳つい警備員そうそういないわよ
いや、それだったらこの子も可愛いわね。
警備員っていうよりアイドルとかやってそうな顔。
まあ私ほどじゃないけど
、
「_____誰が女の子なんて言った?」
「え?」
その直後、地面に入ったヒビ。
「……」
唖然としてそのヒビを見ていると
「あ、私……こんな身なりしてるけど…
れっきとした男だから、よろしくね!」
視線を上げればウィンクかましてきた。
「嘘よ!アンタこんな可愛いのに!!!!!」
「嬉しいこと言ってくれるのね〜
殺すのには惜しいわ〜」
「……」
地面のヒビが、どれほどのゴリラ女か示している。
私にも勝算があるなんていったけど撤回。
「さ!あっちも始めたし、私達も始めましょうか。
早く保管庫に行かなきゃだから手っ取り早くいくわよ〜」
「っ!!!」
相手がゴリラなんて聞いてないわ!!!!!!
_______
____
五条side
「……」
1歩踏み出す度に呪いが纏わりついてくる。
足が重くなるようなそんな感覚。
「……13階ね、こりゃ格が違うや」
保管されている呪物のケタが違う。
物に留まらず呪いが外に出ていて空気も澱んでいる。
誰も入りたがらないよ、こんな所。
「……にしても広いな」
かれこれ10分ほど歩き回っては資料を読み漁ってるが
Aの術式に関係するような事は書かれていない
ここに手がかりがなかったら、どうしようか。
「……」
上の連中を脅して聞けばいっか〜
そんな事を思いながら最後の資料の棚へ歩き出そうとすれば、
微かに爆発音が上から聞こえ、その振動で天井から砂埃が落ちてきた。
ちゃんと掃除しろよな
……そういえば、扉を破壊したのに誰も来ない
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時