【呪術廻戦】我慢を繰り返した先には

。終止符を打って17日目 。 ページ17

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「お待たせ〜っ、いや〜ごめん！任務長引いちゃって」


そういい部屋に入れば



「丁度今俺達も来たところだから平気！」

と、椅子に座りながら後ろを見る悠仁。


その横には野薔薇と恵もいる。




「やっとマシな顔になったな。」

なんて、硝子に言われながら部屋の椅子に腰をかけた。



「おかげさまでね。」


「で、私たちを呼んだということは何か分かったのか？」




硝子が手に持っているのは何にも書かれてない綺麗な紙。


……硝子が恵に渡し、恵から貰った紙だったが…

よくよく考えてみればAの術式や親族関係すらろくに分からない僕は何も書けなかったのだ。

わざわざ見せびらかしてきやがった




「なーんも収穫ないって思ったでしょ？」




「俺達も高専の人に探り入れましたが、やっぱりなんも出てきませんでした」


「ホント。綺麗にみんなの記憶から消えてるのね。」


「釘崎の言う通り、存在自体なかったって感じ。」


恵達もかなり探りをいれてくれたようだ。



｢まぁ、もちろん…野薔薇達の言う通りAに関する情報は一切なかった。｣



「ほう…じゃあ何を掴んだんだ？」


だからその白紙をピラピラするな硝子……





「人物を探したってどうにもならないと思った。
存在自体ないからね……



だから、術式を辿ることにしたんだ」





「Aさんの術式……？」

野薔薇が首を傾げた。




「っていっても、なーんも出てこなかった。」



僕が思い出した記憶の中で不自然に思ったのは…
望未がAに首を絞められた時に言ってた事。



'' 術式 が使えなかった ''

そしてそれを聞いた時……上の連中の顔つきが変わった。


術式を消せる 術式。そんなものがあるのか……

伊地知に調べさせたが
そんな術式を使える呪術師はいないということ






でも……




「呪術界に古くからある都市伝説は知ってるかい？」


「……なんだそれ？？？」


悠仁がそういえば、横2人も知らないような反応だった。



しかし










「昔……夏油が言ってたやつか？」


「せいか〜い」



硝子は覚えてたみたいだね。

僕は伊地知から言われるまで忘れてたけど



「その都市伝説がなんだっていうのよ」

と、野薔薇が自分の膝に肘を乗せ、頬杖をついた。






「有名な話さ。
冥府の闔(とびら)と言われていて、
その術式欲しさに数多くの呪術師が狙うほどの力。




僕は…Aがこの術式を使ったと思ってる」

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