【呪術廻戦】我慢を繰り返した先には

。終止符を打って1日目 。 ページ1

五条side




＿＿＿


「婚約者の件、考えておけよ」

＿＿＿


……何度目だよその話…



ふらつく足元。重い頭。意識がぼんやりとする。

そんな弱ってる僕に容赦なく
仕事を押し付ける上の連中に腹が立つ。


それに加えて婚約者？ 冗談はやめてほしいね。



あー、全員殺しちゃおっかなぁ〜〜


なんて思いながら扉を開ければ



「ははっ、酷い隈だな。」

「……どーも。」


僕の顔を見るなり笑った硝子。

目隠しはともかく、サングラスでもしてくればよかったな


上の連中に呼ばれた後、
そのまま直行でここに来たんだ。仕方ない




「……婚約なんて、馬鹿らしい。」


僕がそういい椅子に腰をかければ


「なんだ、上の連中に急かされてるのか？」


「笑い事じゃないんだよ硝子。
そのせいで僕は寝不足ってわけ。ほら、睡眠薬ちょうだい」


「なんだ。悪夢でも見て寝れないのかと思ったよ。その隈。」


硝子の事だ。僕が上の連中がうるさいってだけで
寝不足とは思わなかったんだろう


「……」


'' 悪夢 '' と言われ否定できなかった。


だって……




「…ダブルパンチだよ。流石の僕もお手上げ。
知らない女が目の前で死ぬんだ。」


ただでさえ上の連中に婚約だの言われて耳が痛いのに
睡眠すら悪夢によってとれない。


…お手上げできるものならしたいぐらいさ



「ははっ、遊びすぎだな。恨まれてんじゃないのか？」


「んで、僕がその女の後追いするの」


「お前じゃあ、有り得ない話だな。」


「ホントだよ。後追いなんて柄じゃない」


女の顔はモヤがかかって見えない。だからこそ、

そんな女のために僕が後追いしてるのも気に食わない。


｢やけに死ぬ感覚がリアルなのもまた最悪だ」


天井に視点を向ければ頭が余計にふわふわした。



その時。





「あー、そういえば1年の子達も寝れないみたいだよ」

「え？」


視線を天井から硝子に戻した


「最近で言うと、昨日虎杖がきたな」


「へぇ……」


悠仁も寝れないことあるんだ…


てか1年生って言った？ 野薔薇も恵も？



「あと、お前の夢と関係あるかは知らんが、
悠仁も女の人の夢を見るって言ってたぞ」



なに、僕達呪いでもかけられてる？



「呪われでもしたか？」


「僕も今同じこと考えてたよ」


「お前でも呪いにかかるんだな」


僕だって呪術師だ。いくら最強だからってかかるものはかかる。



「まぁ、僕が後追いするぐらい好きになる女なんて
この世にいないんだけどさ〜」

。終止符を打って2日目 。→

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