【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して27回目 。 ページ29

'



「……」


暗い部屋の中。手錠だけされた。


どのくらいたったのだろう、日は暮れたのかな


あの後のことはあんまり覚えてない。



ただはっきり覚えてるのは……



「怖かったよね…ごめんね……」


怯える野薔薇ちゃんたちだった。


両手を見れば手錠をしている為、無機質な音が暗い部屋に響いた


「……」


首を絞める感覚がまだ残ってる。


私……望未さんのこと…殺そうとしたんだ

あの時…悠仁くん達が来てくれてよかったのかもしれない


……人殺しの婚約者なんて…きっと、
五条さんが大変な思いをするから。


「……」


指輪を撫でれば、色々頭に浮かんだ。







、






＿＿＿＿婚約破棄されちゃうんだろうなぁ、＿＿




＿＿＿＿櫻田家にも帰る意味が無くなった。＿＿＿




＿＿＿＿＿五条家は…どうしてお母さんを殺したの…？＿＿




＿＿＿きっとここを出ても私の居場所は高専にない。＿＿＿





＿＿＿望未さんを心配し、
きっと私のことをみんな軽蔑してるはずだから＿＿＿＿



…私は……それに…耐えれるの？



「っ……」






ねえ、お母さん……私…










、











……ほんとのひとりぼっちになっちゃったよ







'







胸は痛むだけで涙は出なかった。



「…」





……私…最後に泣いたのはいつなんだろう




＿＿＿＿

＿＿＿＿


五条side



任務から帰ってきたら事態が大変なことになってた



Aが望未の首を絞めたらしい

それもかなりの力で。
案の定望未の首元には手の跡がくっくりついてた。



上の連中もこの際Aを僕の婚約者から外せるチャンスだと
思って余計に突っかかってきやがる





「Aを高専から追放？させるわけないじゃん」


そう言いながらこれからどうしようかと考える。


「上の連中がそう言ったんだろう？」


硝子の言う通り。さっき呼び出されて何かと思えば

そんなくだらないことを言われた。


「上の連中なんて知らないね。僕の婚約者はAだけだ」


他の女で埋めれると思うなよ。野暮な年寄り共め




「にしても…望未の首跡を見たがAにあんな力があると思えないんだが」


「僕もそれについて引っかかっててね……
望未が証言した 術式が使えなかったって言うのも気になる」



Aは術式も使えなければ体力もない。

そんな人間がどうやって＿＿＿＿＿




「…ほんとうにAは術式ないのかな」





「Aの家系について調べたんじゃないのか？」

。繰り返して28回目 。→←。繰り返して26回目 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す