。繰り返して20回目 。 ページ22
「…え?」
思わず足を止めてしまった。
それは、どういう意味なのだろう、
もしかしたらと考えてしまう自分がいる
しかし
「ほら、上に表だけの婚約者ってバレたら面倒でしょ」
「…そう…ですね、」
…なにを期待してるのよ、分かってたことなのに。
言わないでよ、ばか。
知らなければ悲しくならなかったのに
「……」
けど……それ以上に…
「今日の夜ご飯どうしましょう」
「昨日和食だったし洋食食べたいかも」
こうやって、肩を並べて同じ家に帰ることが幸せなのだ。
毎日、伏黒くんたちのことを考えると眠れなかった。
血の生暖かい感触と夏油傑の笑う声は今でも覚えてる
何度挫けそうになっても、ループした先で生きてる伏黒くんたちを見れば何度でも、何度でも立ち上がれた。
何度も彼らを救えない私は約立たずだと痛感した。
今回のループは今までのループと違う
いつ何が起こってもおかしくない
気を許しちゃいけないなんて分かってる
でも……
少しだけ、少しだけでいいから…
______平穏な日々を過ごさせてください
_____
_____
誰でもないside
「へぇ……面白い…」
「夏油〜なにをそんな楽しそうにしてるんだよ」
月明かりに照らされるのはツギハギの男と額に縫い目のある男
「いや…まさかお目にかかれるとは思わなかったんだよ」
「何をだい?」
夏油傑の脳内には '' 興味 '' しかなかった。
「そんな一族がいるのかって半信半疑だったけど…
そうでも無いみたいだ」
「???」
「これで何度目なんだろうね。
…受け入れ難い何かがあったのか」
「え?」
「真人には分からないと思うよ」
「はぁ〜漏瑚に聞くからいいよ〜」
「もっと分からないと思うよ」
そういい2人は暗闇に消えていった。
夏油傑の '' 興味 '' の先にはなにがあるのか___
_____
_____
Aside
何事もない日々が続いたある日のことだった。
「あ!!!Aさん!!その指輪…!」
任務帰りの野薔薇ちゃんたちと遭遇したのだけれど…
「恥ずかしいからやめて野薔薇ちゃん…!」
「うわぁ〜!!!やっぱ金はあんのねあの教師!!!」
私の左手を持ち指輪をまじまじと見る野薔薇ちゃん。
婚約指輪の話が出た次の日は私も五条さんも忙しく
昨日やっと選びに行けたのだ
……野薔薇ちゃんの言う通り。
こんな綺麗で高い指輪、私に似合ってるのか不安だ
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時