。我慢133 。 ページ46
【胡蝶side】
隣で甘露寺さんも泣いている
「ごめんなさい、ッ、…」
私が涙を流しながら言えば
『もういいの、痣も消えたし
みんなが私のために戦ってくれてたのも知ってる』
「でも、っ私たちは____」
甘露寺さんの言う通り、
私たちは償わなきゃ______
'
『ありがとう、しのぶちゃん。蜜璃ちゃん。』
「!!!」
私と甘露寺さんを抱きしめるAさん。
手が冷たくない 温かい。
そして…
『また3人で甘味処行きましょっ』
と、笑顔で言った。
「っ…」
心臓が飛び跳ねる。
「……」
……姉さん
私は今日、たくさん得るものがありましたよ、
こんな私でも、また笑えるでしょうか
姉さんが好きと言っていた笑顔なんて
もうできないと思っていたんです
でも…
「是非…行きましょうっ」
姉さんみたいに、姉さんの前で笑ってたように
ありのままで笑える日がまたきましたよ、
涙でぼやける視界にはっきりと
笑ったAさんがいた。
____
____
【甘露寺side】
Aちゃんに名前を呼ばれた時。
涙が溢れたの。手に痣がないの。
記憶を取り戻したのね、きっと…
いいの、?Aちゃん
私のことを許してくれるの?
その優しさに私はつけこんだのよ、?
なんて思う私に
『また3人で甘味処に行きましょっ』
と、笑顔で言った。
「っ…」
涙が溢れる、止まらない、止められないわ、
その笑顔が見たくて、謝りたくて
仕方がなかったの
Aちゃんのことだから
これ以上言っても何も聞かないと思うの
だから…私なりにね、少しずつ
償うつもり。もう一人になんてしない
「私、何食べよっかな、っ」
『また たくさん食べるんでしょ〜!』
「食べ過ぎは駄目ですよ、甘露寺さん」
懐かしい
私たちが奪ってしまった
いつもの日常がそこにあったの。
「っ…」
耐えることなく涙が溢れ、
Aちゃんに抱きついた。
_____
_____
【あなたside】
泣きじゃくる蜜璃ちゃんとしのぶちゃん。
そんな二人を抱きしめていたその時
『伊黒さん、悲鳴嶼さん…』
「A…!!」
二人とも、
しのぶちゃんたちと同じで戦った痕跡があった。
…私のために…
そんな二人の前に行けば
「すまなかった」
「柱として情けない……」
口を揃えて言った。
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時