。我慢91 。 ページ3
【甘露寺side】
「A....?
最近俺が童磨様にお願いされて
血鬼術をかけた鬼狩りの奴か?」
そう言うと少し考える仕草をした
そして
「あぁ.....あの子か
____実にいい記憶だったよ
もうすぐ死に絶えるだろう」
と、笑いながら言った
「ッ.....何が笑えるの....!!」
「落ち着け甘露寺!」
伊黒さんにそう言われたけど
腹腸が煮えくり返りそうだった
「お前の話に付き合ってる時間はない」
冨岡さんが刀先を鬼へと向けた
....冨岡さん怒ってるのね、きっと
声音がいつもと違う
「あの子の様態どう?痣はどこまで進んだ??
あの子なら記憶を取り戻そうとするって
童磨様が仰っていた
今頃【弐】か【壱】じゃないのかな?」
「....あまり茶化さないでください」
しのぶちゃんもそう。
「気になるんだよ教えてくれまいか?
あの女の苦しむ顔を何度見直したことか....」
「派手に気に食わねぇなお前。」
「あの子最後の最後まで苦しんでたんだねぇ
___あんなに我慢しちゃってバカみたいだよね」
「Aを侮辱するのではない....」
悲鳴嶼さんも.....
「実にいい記憶だった。
久しぶりにあんないい記憶みたよ〜」
「っ.....」
心臓が、ドクンと、飛び跳ねた。
Aちゃんの記憶はいいものなんかじゃない
酷く、悲しく、苦しいものだったはずよ
そう思った瞬間。
'
「君たち...あの子のこと助けようとしてるけど....
'
____そんな権利あるのかなぁ」
「!!!」
胸が締め付けられた
そして
「この子 辛い記憶がたくさんだけど、
1番酷かったところ見せてあげるね
____血鬼術...''記憶鬱時''」
そう言い手を前に出したと思えば
現れた黒いモヤ。
みんなが身構えた時。
そのモヤに映し出されたのは____
'
'
《私が我慢すればいいの》
《.....我慢すれば居場所はずっとあるから》
「Aさん.....ッ」
しのぶちゃんの言う通りで、
モヤに映し出されたのはAちゃんだった。
《我慢するの。我慢》
《手柄を取られたって
お館様に褒められなくたって
この居場所があれば私はいいから____》
「これは.....」
「Aちゃんの心の声......?」
思わず言ってしまった。
.......ううん、合ってるわよね、
きっとこれは彼女の心の声なの..
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時