検索窓
今日:20 hit、昨日:66 hit、合計:4,325,836 hit

。我慢91 。 ページ3

【甘露寺side】




「A....?

最近俺が童磨様にお願いされて
血鬼術をかけた鬼狩りの奴か?」




そう言うと少し考える仕草をした


そして





「あぁ.....あの子か

____実にいい記憶だったよ

もうすぐ死に絶えるだろう」



と、笑いながら言った



「ッ.....何が笑えるの....!!」


「落ち着け甘露寺!」



伊黒さんにそう言われたけど

腹腸が煮えくり返りそうだった




「お前の話に付き合ってる時間はない」



冨岡さんが刀先を鬼へと向けた



....冨岡さん怒ってるのね、きっと

声音がいつもと違う






「あの子の様態どう?痣はどこまで進んだ??


あの子なら記憶を取り戻そうとするって
童磨様が仰っていた

今頃【弐】か【壱】じゃないのかな?」





「....あまり茶化さないでください」


しのぶちゃんもそう。





「気になるんだよ教えてくれまいか?

あの女の苦しむ顔を何度見直したことか....」




「派手に気に食わねぇなお前。」




「あの子最後の最後まで苦しんでたんだねぇ

___あんなに我慢しちゃってバカみたいだよね」




「Aを侮辱するのではない....」




悲鳴嶼さんも.....




「実にいい記憶だった。
久しぶりにあんないい記憶みたよ〜」




「っ.....」




心臓が、ドクンと、飛び跳ねた。


Aちゃんの記憶はいいものなんかじゃない


酷く、悲しく、苦しいものだったはずよ



そう思った瞬間。







'







「君たち...あの子のこと助けようとしてるけど....





'





____そんな権利あるのかなぁ」




「!!!」


胸が締め付けられた





そして





「この子 辛い記憶がたくさんだけど、

1番酷かったところ見せてあげるね








____血鬼術...''記憶鬱時''」



そう言い手を前に出したと思えば

現れた黒いモヤ。




みんなが身構えた時。




そのモヤに映し出されたのは____








'









'









《私が我慢すればいいの》

《.....我慢すれば居場所はずっとあるから》





「Aさん.....ッ」


しのぶちゃんの言う通りで、

モヤに映し出されたのはAちゃんだった。






《我慢するの。我慢》

《手柄を取られたって
お館様に褒められなくたって

この居場所があれば私はいいから____》





「これは.....」





「Aちゃんの心の声......?」



思わず言ってしまった。



.......ううん、合ってるわよね、


きっとこれは彼女の心の声なの..

おしらせ!→←。我慢90 。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4275 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8485人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。