【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢26 。 ページ27

.




「う''う''！！！！！」





鬼が手を振りかざそうとする。


爪が鋭い.....！！！


あんなので引っ掻かれたら.....！！





『奥さん！！！逃げて！！！！』



そう叫べば、おぼつく足で逃げようとした奥さん






.







＿＿＿＿＿しかし






『な、にして.......！！！』




結香さんが奥さんの着物を掴み、


それを拒ませた。




その瞬間＿＿＿＿＿＿＿＿






「っ！！！！」



『奥さん！！！！！！！』






鬼の爪が奥さんの背中を引っ掻いた。



目の前で血飛沫があがる





.






『っ！！！！！』




怒りでどうにかしていた


普通なら動けない体だが



限界を超えて鬼の頸を斬った。






すぐさま奥さんに駆け寄れば＿＿＿＿






「紗代のことを......お願いします、

罰が...あたったんですね、私.....」






『だ、だめです、生きてください！！！』




奥さんを支える自身の手が血だらけなる




「あなたみたいな素敵な人に...
夫の作った簪を付けてもらえて嬉しいわ.....」



『奥さん！！！』




「.....紗代....立派に生きるのよ....
お母さんとお父さんは傍にいるから....

.....愛してるわ」






それだけいうと奥さんは息を引き取った。









＿＿＿＿その瞬間。









.








.









『ふざけるのも大概にしてください！！！』



すぐ傍にいた結香さんを押し倒し、


片手で両手を拘束し

刀を結香さんの首元へと向けた。





「っく、」




掴まれた手が痛むのか顔を歪める結納さん




動いた為腹部からの出血は止まらない


最悪死ぬだろう。


でも今はそんなの知ったことではない。



怒りでどうにかなりそうなのだ



ミシミシと、結香さんの骨が軋む。







.







『奥さんを何故逃がさなかったんですか！！！

自分の命が優先でしたか！？？


奥さんを盾にして生きながらえて.....！！！』






どんどん拘束する手に力が入っていく



結香さんの骨が折れたって構わない。



紗代ちゃんの心の痛さはこんなもんじゃない






『両親を目の前で失った紗代ちゃんの気持ちが
あなたに分かりますか！！！？？？』





紗代ちゃんのことを考えると胸が痛い



両親を目の前で失ったのだ


鬼にも殺られてもいない。



人間のせいで殺られたんだ




私たちが.......この子から両親を奪った.....ッ







『人を守る鬼殺隊が人を盾にするなんて
あってはならないことだッ！！！！！』

。我慢27。→←。我慢25 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す