【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢17 。 ページ18

.

「じゃあ私は義勇さんのところに行ってくるわね」



と、結香さんはいってしまった。




『.....』




そのまま店の中でぼーっとしていると





『あら、どうしたの？』



袖を引っ張られ振り向けば 女の子が立っていた。





そして...








「あの子にいじめられてるの？」



と、言われた。



今の一連の会話を聞いてたのかな...？







『....そうみえるのかな』





「うん、お姉ちゃんかわいそう

お仕事全部やらされてるんだね、｣






人の気持ちに寄り添える
この子はなんていい子なんだろう







『...ありがとう、でも大丈夫よ

あなたにそう言われるだけで嬉しいわ』




しゃがみこみ、女の子と視線を合わせる。




...7歳くらいかな？





『これあげるね』



そう言い女の子の手のひらに飴をのせた。





「いいの！？ありがとうお姉さん！！！」



よほど嬉しかったのか飛びついてきた。


それを難なく受け止めれば＿＿＿






「こら、紗代！お客様にダメでしょ〜！！！」



「あ、お母さん！！
見てみて、貰ったの〜！！！！」





奥からでてきたのはきっとこの店の人だろう


そしてこの子のお母さんだ。




「すいません、お客様なのに..」




『大丈夫ですよ、優しいお子さんですね

.....お母さんのこと、大好きなんだね｣



「うん！大好き！！！」




母親に抱きついている女の子。


....紗代ちゃんって言うのか






『とてもガラス細工綺麗ですね』



「夫が奥で頑張ってます！｣





夫婦で経営してるんだ..


なんて思いながら店を見渡していると






.








｢....あら？あなたの簪はうちで作ったものね！｣




『え？』



奥さんの目線は私の簪へ。







「雪の結晶をモチーフにして作って欲しいって
わざわざ頼んできた人がいたのよ〜！
そんな人初めてだったから
よく記憶に残ってるわ！

.....あなたのことよほど想っていたのね｣





『......そう、ですか....』








＿＿＿＿なんだろう








『....じゃあ私は職務に戻ります。

ありがとうございましたっ｣






「また来てくださいね〜！」


「お姉ちゃんまたねー！！！」






お辞儀をし、店を出れば




『.......』




思わず簪を手で触ってしまう。





『.......なんで....』






.







自分から手を離したくせに、



私は今ものすごくあなたに会いたい





でもきっとあなたの隣には結香さんがいるから




それは叶わないんだろう

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