目覚めれなくなった76日目. ページ30
、緑谷side
かっちゃんがソファに
寝転がってる[夢喰い]にそう言うと
、
、
、
「…あいつが戻ってこれないのは薄々気づいてた」
と、体を起こし、真剣な表情で言っていた。
、
……気づいてた…？
…つまり＿＿＿＿＿
「[夢喰い]は…
Aが目覚めれなくなった理由がわかるの？」
なにかと勘が鋭い人と思ってた。
かっちゃんと轟くんと同じでよく周りを見て
状況をすぐ判断できる人。
[夢喰い]の中で…原因がもうわかってるんだ…
「ああ、多分当たってるはずだ」
、
「言ってみてください、[夢喰い]さん…」
八百万さんが恐る恐る聞けば…
、
、
、
、
、
｢ただお前らは帰ってきてと喚き散らしてただけだ。
あいつの悩みが消えた時、
あいつは帰れるんだよ
夢に入るにはトリガーが必要っつったろ。
その原因を…どうにかしなきゃだな」
「……」
"帰ってきてと喚き散らしただけ"
夢喰いにそう言われ、本当にそうだと思った
僕だけじゃない、みんなも思ったはずだ
ただただ、帰ってきて、戻ってきてと
言ってるだけだった。
なんで夢に入ったのかも、知らない。
その原因は僕達だったとしても、
詳しく知らない
、
Aの為になにかしたのか？僕達は…
「…ただ、言ってただけだったな…」
切島くんの言う通り。
…なにも…してない。
ただ、口で言葉を並べただけ。
状況なんか、変わるはず…ないじゃないか
その事実にみんな気づけば
やはり＿＿＿＿
、
、
、
、
、
「…俺、あいつの夢の中にいってくる…」
「上鳴！あんた、はいりすぎだよ、」
今すぐにでも、聞きたいんだ
Aと話さなきゃいけないんだ
もちろん、夢の中に入らなきゃとみんな思った。
でも、
夢の中に入ろうとする上鳴くんを
耳郎さんが止めた。
なぜなら上鳴くんの体は夢に入りすぎているからだ
これ以上は…
、
、
しかし
、
「…いかなきゃ…なんねえだよ…
…あいつ、一人ぼっちじゃねえかよっ…」
苦しそうな表情。
"一人ぼっち"
今もAは一人ぼっちなんだ
下手したら…
、
この先も＿＿＿＿＿＿＿
「っ…」
、
そう思っただけで胸が痛くなった。
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
