目覚めなくなった60日目. ページ13
上鳴side
今まで、聞くのが怖かったため。
誰も言えなかったこと。
＿＿それは＿＿＿＿
、
"もう、夢樺はいないから帰っておいでよ"
、
その言葉は誰も言わなかった。
いや、言えなかったんだ…
、
、
、
なぜかって…
もし…それで帰らないと言ったら
夢樺に原因はなく、他の誰かが原因ということだ
、
その原因が…
、
…自分たちだったらと思うと…
言われるのが、考えるのが…
こわくて、こわくて…
誰も聞けなかった。
そんな中、
緑谷と轟が言ってくれた言葉。
案の定、
返答は夢樺のせいじゃなくて、
多分、俺達が原因なんだ。
「………」
でも…
でもよ…
、
、
、
、
、
、
「な、なんで…っ
あいつが夢に閉じこもったのは、
夢樺が1番関係してんだろ？
…もう、もういないのに…っ」
閉じ込もる理由なんて…
…どこにもないんじゃねえのかよ
ましては、俺達が責めた件も謝って、
A自信も、"もういいよ"って言ってくれた
…理由なんて…
どこにあんだよ…
、
頭を悩めていたその時だった。
、
、
、
、
、
、
「…あのクソ野郎…
とっとと目覚めろや」
「爆豪…？」
「かっちゃん…？」
久しぶりに聞いたイラつき声。
そして
、
、
、
、
、
「おい[夢喰い]。
、
、
、
、
＿＿＿＿＿俺があいつの夢の中に行く。
さっさと連れてけ」
「なっ…！！！」
「かっちゃん！？」
爆豪がそう、［夢喰い］にいうと、
「へぇー…君行くんだ
あんなに行かないって言ってたのに」
起き上がり、興味津々な目をしている彼。
寝起き…ではなさそうだ。
今までの会話を聞いてたらしい。
「ば、爆豪…どうしたんだよッ」
思わず爆豪に問う。
あんなに行かないと言っていたのに
急に行くだなんて…
「なんかあんのか…？」
轟さえも、そんなことを言う中。
、
、
、
、
「お前らが しみったれた顔してると
Aが帰ってこねえような…
そんな気がしてならねえ」
そう、言った。
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
