目覚めなくなった49日目. ページ2
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「なあ、A！嘘だよな？冗談だよな！？」
「お前がそんなことするわけねえもんな！」
そう、私に問いかけるのは切島くんと上鳴くん。
掴まれた肩に力が入ってるいるのが分かった。
『…ごめんね』
"お前がするわけない"
上鳴くん…
私は………
『……締めたよ…
私が…夢樺ちゃんの首を。』
予想外な私の発言に驚く2人。
その表情は、悲しさと、怒りが混ざっていた
そして
「っ…！！なんか理由があるんだよな！？」
信じたくないのか、私に何度も問う。
…ごめんね切島くん
信じたくないよね、こんなこと、
あってほしくないよね、こんなこと…
『…………』
でもさ…
、
何があったか言ったところで何か変わるの？
夢樺ちゃんが、あんな子だって…
みんな信じるわけないのに
言ったところで…私が嘘つきとされる。
訴えたって、
＿＿＿＿＿＿何も無いんだから
『……』
私が黙り込んでいれば、
掴まれた肩に次第に力が入らなくなっていく
そして、2人の表情は、悲しさに変わった。
、
ああ……
こんな顔させて…私最低だな…
、
「…そうかよ、
なんも言わねえってことはほんとなのかよ！」
「嘘って…言えよッ」
『ごめんね、嘘じゃないの』
自分の手を見つめれば、
絞めた瞬間の記憶が脳裏に浮かぶ。
『……』
、
何言ったって、
首を絞めた事実は…変わらないの
、
そんな私に、
、
、
「なんでそんなことしたんだよ！！！！
理由もねえのにやったのかよ！！」
耳に響く切島くんの声。
怒鳴りたくなるよね、
理由も何も言わないんだもん
「夢樺は…お前にはやく目覚めてほしいって…」
、
上鳴くん、
それは…夢の中にいる私のことしか
みんな考えてなかったからだよ
夢樺ちゃんはただただ構ってもらいたいんだよ、
『…いいの、私はここにずっといるから』
、
、
、
、
、
「好き放題やって閉じこもるってか！？
夢の中に逃げてんじゃねえよ！」
『っ…』
だって…そうじゃなきゃ…
「夢樺じゃなくて
お前が夢に閉じこもって良かったぜ…」
、
、
、
胸が痛くて、死にそうなの
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
