不 健 全 な 吉 沢 さ ん

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吉沢side







____トントントン...シャー



誰かが朝ごはんを作るおとで目が覚めたのは何年ぶりだろうか




部屋の眩しさで開かない目を擦りながら


洗面所へと向かった。








『ふぅ』



髪を整え、歯磨きを済ませる



家に女の人いるとこんなにも違うんだな...




朝起きてからすぐ髪直したりしないし。


まぁ、これはこれでいいかもな









「あ、吉沢さんおはようございます」




腰にエプロンを巻いた河瀬さんが俺を見るなり


笑顔でそう言う



そして、手際よくコーヒーを出してくれた。




『ん、おはよ』



カウンターのとこに座り、そのコーヒーを啜った。





すげぇ


こんなバランスの整った朝ごはん何時ぶりだろ


一人暮らし始めてから朝は適当に食べてたし、昼と夜は仕事多いから外食


でも やっぱり手料理が一番だ




『何時に起きたの？』



こんな量、短時間でできたりするもんだっけ



「6時くらいですよ」



今が7時半...やっぱ起きるの早いか




「あ、吉沢さん今日お仕事ですか？」



朝ごはんを作り終えたのか

エプロンをとって畳んでいる彼女



『うん、昼からだけどね』


「じゃあ、分けておくので良かったら温めて食べてくださいね」





そう言いながらタッパーの中に綺麗に詰めていく




なんかこうして見ると





『奥さんみたい』



ポツリと出た言葉に嘘はなかった


ほんとにそう見えたもん




「な、何言ってるんですか！寝ぼけてます？」




なんて言ってるけど、顔が真っ赤だ





.




.




.




.






不覚にも可愛くてドキッとしてしまうなんてな

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