不 健 全 な 吉 沢 さ ん

１４ ページ14

ってことはやっぱり少しは酔ってる！！




ど、どどどうしよう


最近、バイト 学校 勉強の繰り返しで飲み会とか言ってなかったしそもそも酔うまで飲まないから


酔った人をどう扱えばっっ






『大丈夫、俺そこまで酔ってないから』




あれ、？

またもや心読まれた？




「じゃあ、どうしたんですか急に」


てっきり酔ってるからだと...



『ん、これからのこと考えていい事思いついた』



「いいこと？？」



と言うと、どういうことなんでしょう。



少し考えてみるけど全く見当もつかない




「教えてください！いい事ってなんですか？」


もし、吉沢さんの言ってることが本当だったら


この状況が解決されるのかもしれない！


親にも迷惑も心配もかけなくてすむってことだ





早くその考えが聞きたくて、私は彼と向き直して座った。



『それは...』


そこまで言うと、
なぜか私の視界がグルンっと回った


「え、」



なに、これ


なんで押し倒されてんの私


「よ、吉沢さん？」



『お前さ』









見たことのないいつもと違う真顔で



まっすぐと見つめられながら次の言葉を待つ私







___ゴク


と、唾を飲んだ









『俺の付き人になれ』









彼の口から出た言葉は予想外すぎた。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿「は？」

１５→←１３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す