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56話 ページ9

蜜璃ちゃんの食べる量は半端なかった。




貴方「モグモグ……」




甘露寺「モグモグモグモグモグモグ……」





ガラガラーー



貴方「あ!炭治郎くん!禰豆子ちゃん!!温泉どうだった?」




炭治郎「すっごく気持ちよかったです……!それにしても凄いですね……!(食べる量)」




誰が見てもまず蜜璃ちゃんの食べる量に目が行くだろう





甘露寺「そうかな?今日はそんなに食べてないけど」




炭治郎「俺もいっぱい食べて強くなります!あっそうだ。お2人が温泉で会ったのは不死川玄弥という俺の同期でしたよ。」







甘露寺「えっ!そうだったの?」




貴方「不死川様の弟さんでしょ??」




甘露寺「でも、不死川さん弟いないって言ってたの。仲悪いのかしら。切ないわね。」




私には打ち明けてくれたこと、皆には話してないんだ。





炭治郎「そうなんだ……どうしてだろう?」






甘露寺「私のうちは5人兄弟だけど、仲良しだからよくわからなくて、不死川兄弟怖って思ったわ〜!」




蜜璃ちゃんは禰豆子ちゃんと戯れながら、私は茶を飲み炭治郎くんはご飯を食べていた。




炭治郎「玄弥はまだ来ないですね。本人と少しでも話せるといいんですが…」






貴方「うーん……」






甘露寺「あの子、来ないみたいよ。全然食事しないって里の人が話してた。何か持ってきてるのかしら?」





炭治郎「大丈夫かな……後で握り飯でも持っていこう。」






貴方「お漬物とお茶も添えましょう!」



甘露寺「そうね!そうしましょう!」







玄弥くんのお部屋に行ってみても、お部屋には居ないようだった。





隠「甘露寺様!間もなく刀が研ぎ終わるそうです。最後の調整のため、工房の方へ来ていただきたく……」





甘露寺「あらー、もう行かなきゃ行けないみたい……Aちゃんのは??」





隠「A様の刀は明日のご予定です。」







貴方「あぁ、私は明日なのね!蜜璃ちゃん、お見送りするわ!」




炭治郎「そうですよ!」





甘露寺「いいのよ。多分深夜に発つことになるから!」







少しの沈黙の後……







甘露寺「Aちゃん、炭治郎くん。今度また生きて会えるか分からないけど、頑張りましょうね。2人は上限の鬼と戦って生き残った。これは凄い経験よ。」





その言葉は、もう私達もいつ死ぬか分からないことを悟っているようだった。

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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月20日 21時

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