62話 ページ15
貴方「グッ……や……め…………ろ!」
私にはもう鴉がいない。
……誰も助けに来れるわけが無い。
首を絞められているのか……
童磨「捕まえた♪Aちゃん。」
だめ!!!神如来A!!!ここで死んでは猗窩座の首を取れない!
杏寿郎様の仇が!!
首に童磨の爪がくい込む気がした……
まだ………猗窩座や鬼舞辻無惨の首をとる他に……
したいことあるんだよっっ!!
義勇にお礼もしてない……蜜璃ちゃんと生きてまた会う約束したのに!!
千寿郎君や槇寿郎さん達の笑顔を取り戻すのも私の責務なのに!!!
「ドクドクドクドク」
体に自分のものでは無い何かが流れ込んだ気がした。
貴方「柱の………皆……おや……方様……たん……じろ……くん達……弟子達……………きょ……じゅ…ろさ…………」
そこで私の意識は途絶えた。
童磨「はい俺の物♪Aちゃん。これほど俺に傷をつけた柱はいないよ。それだけ褒めてあげる」
〜不死川side〜
夜が明けてもAが任務から帰ってきていない。
何かあったならAの鴉が連絡を入れてくるはずなのに……
不死川「おい、冨岡!!」
冨岡「なんだ朝から騒々しいな」
不死川「るっせー!それよりAまだ帰ってないのかよ!屋敷の奴らもまだ帰ってないって言ってんだよ!」
冨岡「……A…………まだ帰ってないのか?」
その時初めて、冨岡が目を大きくして驚いている姿を見た。
そうこうしているうちに、俺の大声で付近にいた柱たちが集まっていた
悲鳴嶼「とにかく、誰かの鴉を飛ばそう。」
冨岡「俺の鴉を飛ばす。任務先は何処だ?」
不死川「確か、西の森だと言っていた!」
俺は不安で不安で堪らなかった。
冨岡が鴉を飛ばす。
伊黒「そういえば。昨日の夕方、Aは鴉の様子がおかしいと言っていた。もしやするとAの鴉が何者かに操作されていた可能性が無きにしも非ず。鬼にされたのか。はたまた死んだのか。」
冨岡「……」
不死川「アイツ……煉獄死んでから無茶しすぎだったんだよ!クソッ!!」
悲鳴嶼「あれほどしんどくて苦しい特訓をしながら……煉獄の事も思うことがあるだろうに……1つも辛い顔を見せなかった(涙)」
胡蝶「きっと、Aさんは生きてます。いつも煉獄さんがついてますから。」
胡蝶の言葉は心を落ち付かせた
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月20日 21時