姫の呼吸【壱ノ型】 (ページ18)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:16,298 hit

16話ページ18

何日か経ちーー

貴方「冨岡様！私はこちらの鬼の殲滅に向かいます！」

冨岡「分かった。そっちは任せたぞ。」

いつもと同じように冨岡様と任務に出る。

ザシュッ！！

ガッ！！！！！

貴方「うぐっ！！しまった！！！」

鬼「捕まえたぞ……あの方の元へ連れて行って、もっと血を分けていただくんだ……ﾋｯﾋｯﾋ……」

絞め技をかけられていた私は動くにも動けなかった。

首元を締められ、ドクドクと静脈が波打つ振動が分かる。

貴方「くっ…ぐる……しぃ……」

力をふりしぼり、刀を鬼の腹に刺す。

グサッ！！！

貴方「姫の呼吸、参ノ型…『炎火天守閣』！！」

鬼「ぐぁぁぁあ！！熱い！！！燃える！！！！燃えてしまう！！！」

鬼の元から離れ、体制を立て直す。

貴方「フゥゥゥゥ……姫の呼吸、壱ノ型、『桜花統一』！！！」

桜が舞い始め、それが私の元にひとつに集まり、鬼の首めがけて一直線に攻撃を仕掛ける

ザシュッッッ！！！！

鬼「そんなぁぁぁぁぁあ！！！！うぁぁぁぁぁぁああ！！」

貴方「また、人間に生まれ変わって生をまっとうしてください。」

それだけ呟き、他の鬼を探し走り始めた。

〜夜明け〜

朝日が昇り、本日の任務は終了した。

冨岡「A」

貴方「冨岡様、お疲れ様です」

共に屋敷まで戻る。

そんな毎回のような繰り返しだった。

屋敷まで戻る途中、伊黒様に出会った。

伊黒「あぁ、A。」

冨岡「……」

貴方「伊黒様、おはようございます。どうかしました？」

冨岡「俺は屋敷へ帰る」

貴方「あっ、冨岡様……！」

冨岡様はあくびをしながら歩いていった。

伊黒「不死川がお前を探していた。」

貴方「不死川様が……？何かあったんですか？」

伊黒「いや知らん。俺に聞く前にお前が足を運んで要件を聞けばいいだけの話であろう。いちいち人に聞くんではなくて、、(ネチネチ)」

うぅっ…伊黒様って正しいこと言うけど言い方が強いというかなんというか…

貴方「今からですk……って伊黒様もういないし……」

風柱邸にそのまま向かうことにした。

ー風柱邸ー

貴方「お、お邪魔します…(小声)」

門を入って、辺りを見渡していると、縁側に座る不死川様がいた。