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露骨な警戒心を隠さずに、ほとんど睨みつけるように彼女はAを受け取る。
「……あの、Aがご迷惑をおかけしました。」
「ううん。俺も飲ませすぎたかも。」
もう風呂も済ませて家でゆったりとしていたであろう彼女は、すっぴんで寝巻きのようなスエットに身を包んでいた。
俺から連絡が来て飛び出てきたのだろう、靴は踵を踏んでいて、財布と携帯だけを持って。
軽く挨拶をして踵を返そうとすると、緊張で震えた声が俺を呼び止める。
「……Aのこと、好きなんですか？」
なんて、たかがメンバーにしては踏み込んだ質問に若干の不快感。
「…好きって言ったらどうする？Aに距離でも取らせるの？」
皮肉を込めてバカにしたような口調で吐き捨てる。
目の前の女が羨ましくてたまらない。Aを抱きしめることが出来て、Aに頼って貰えて、Aとずっと一緒に居れる女が。
「別に、そういうんじゃないです。Aのこと好きな人なんて私たち含め数え切れないくらいいるんだから。」
「……けど、Aの綺麗な夢を壊さないであげてくださいね。一時の好奇心と独占欲で壊していいようなものじゃない。」
「……メンバーさんにも、そろそろ匂わせやめろって言っておいてください。」
Aを支えながら踵を返す女の背中をただ見つめることしか出来なかった。
ただ思い出すのは、Aの蕩けた瞳に映る、子供みたいな自分。
……お前はメンバーだから言えるんだろ。Aから信頼されて、揺るぎない立ち位置があるからそんなこと言えるんだ。
だって俺たちは、数え切れないほどの敵がいて、ちょっとでも引き下がれば他の奴にAを取られるのかもしれないのに。
あの天性の人たらしのAを手中に収めたくて必死なんだよ、俺たちだって。
Aの邪魔になるから諦めろって？そんな簡単に諦められるような恋心じゃないだろ。
俺は絶対に諦めないから。だって好きになっちゃったんだもん。なんて、必死に言い訳をした。
·俺はこういう暗い感じがめちゃくちゃ大好きなんですけど、この話は暗くしたくないんです(矛盾)
あと紫耀くんはこんなに性格悪くないです！信じてください！
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名無し43069号(プロフ) - ゆゆゆさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです(T_T)更新頑張りますね！ (2022年12月20日 10時) (
レス) id: 1a12019006 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 何か今までにない感じの小説に出会ってめちゃくちゃ面白いです！更新楽しみにしてます〜！無理せず頑張って下さい！！ (2022年12月19日 10時) (レス) @page46 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し43069号(プロフ) - ぴよさん» ウガー岸くんいいですよね(T_T)岸くんと絡ませてみます！！！コメントありがとうございます！ (2022年12月14日 19時) (レス) id: 1a12019006 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 名無し43069号さん» お返事ありがとうございます！！お互い体調に気をつけて過ごしましょう！！ そして岸くん担なので岸くんがいつか出てきてくれたら嬉しいです…！！！ (2022年12月14日 17時) (レス) id: 77d2c357a6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し43069号(プロフ) - のんちゃんさん» わ〜！ばんたんのも見てくださったんですね！！めちゃくちゃ趣味同じですね笑 ばんたんのメンバーがということでしょうか！？！？めっちゃいいですねそれいつか出したいです！！！コメントありがとうございます！ (2022年12月14日 16時) (レス) id: 1a12019006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し43069号
| 作成日時：2022年12月3日 18時
