幻覚 ページ44
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だんだんと寒くなり、
気づけばクリスマス休暇だ。
クラッブとゴイル、パンジーたちは
実家で集まりがあると言って戻ったが、
僕は特にやることもなかったので学校に残った。
あれでいてみんなそこそこいい血筋の奴らだもんなぁ。
そんなことを思いながら
雪道をぼふぼふと踏み締め、
ホグズミードにある三本の箒へと向かった。
三本の箒はホグワーツの生徒や職員がよく訪れるパブ兼宿舎で、バタービールが有名なお店だ。
1人だと特にやることもないからと
お店の方に出てきてみたのである。
暇だなぁ…
1人ってこんなに暇なのか。
バタービールをすすりながら窓の外に目を向ける。
…よくアイツはずーっと1人でいるよな。
Aとあまり話さなくなってから約2ヶ月。
見ないように、気にしないようにって思ってても
それはそれで逆に難しいもので、
気にしないようにすればするほど
視界の中に入り込んでくる。
いつ、どこで見かけてもAは1人で、
選択授業の際に
時々グレンジャーと居るところ見かけるくらいだ。
1人は嫌いじゃないのとか言ってたけど、
でも、いっつも1人で…寂しくないんだろうか。
ふとAの言葉が頭の中に蘇る。
【寂しいなんて感情は…私には無いの。】
寂しいという感情がないとはどういう事だろうか。
寂しくないとは…言ってない、のか？
でもなんで、
誰かと一緒にいたいならいればいいじゃないか。
国が誇る名家で、
学年トップの学力で、
まぁ容姿も？それなりによくて？
Aが仲良くしたいと言ってきて
断るやつなんかいないだろう。
でも好きで1人でいるのとかいう。
かと思ったら寂しいとか言う感情は無いとか言って…
あぁくそ！わけがわからない！
まどろっこしい言い方をするなよ！
はっきり物事を話せ！
脳内のAに勝手にムカついていると
窓の外にAの幻覚が見え始める。
あぁもうほら、
あいつの事なんか考え始めるから
こんなものまで見えるようになってきたじゃないか！
出ていけ！僕の頭から出ていけ！
ブンブンと頭を振れば
3年生になって下ろすようになった前髪が
ふぁさふぁさと目にかかった。
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美愛(プロフ) - リアルはりねずみさん» わぁぁ！ありがとうございます！ぜひ是非もうそろそろ物語も大きく動くので楽しみにしててください(´˘`＊)毎日ありがとうございます (2023年2月11日 23時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
リアルはりねずみ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日ウッキウキで見でます！これからも頑張ってください！ (2023年2月11日 22時) (レス) @page48 id: e9f90883f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年2月2日 8時
