京極兄弟の妹 ページ41
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夜の学校は少し不気味だなぁなんて思っていたら、
背後から妙な気配を感じ背中がゾクリと震える。
ついてきてる...
歩調を速めてみても、ちょっと不自然に曲がってみても気配は消えない。
嫌な予感がして走り出そうとした時、
急に腕を捕まれ口元が塞がれた。
『んんっ！！？！』
何が起こったのか分からない。
でも自身が危ないことだけは本能で感じる。
男1「クソ、暴れんな」
男2「大人しくしろ！」
聞き覚えのない2人の男の声
恐怖に体が震えたが口を抑えている男の手を噛む。
男1「痛えっ！」
怯んだ隙にみぞおちに肘で1発叩き込む。
痛みにうずくまり、低くなった頭に容赦なく回し蹴りを放った。
男1「うぐっ...」
男2「こいつ！」
殴りかかってきたもう一人の男を避け、
その反動を利用してぶん投げる。
男2「ってぇ...」
『ダテに京極兄弟の妹やってないから』
廊下に倒れ込む男たちを見下ろしてフンっと鼻を鳴らす。
体が覚えててよかった
小さい頃、尊人兄ぃが家でボクシングの練習をしている横で見よう見まねでやっていたら
「Aもやるか？」って教えてくれて、それが楽しくて毎日傷だらけになりながら練習した。
お父さんは女の子なのにって苦笑いしたが
お母さんは女の子だって強くなきゃねって笑って
一時は私もボクシングや空手などの格闘技に習いに行かせてくれた。
やめた今でも時々ストレス発散程度にはやっていたが実戦なんて初めてで、でも体が動いてよかった。
『何で襲ってきたの？』
男1「くそ...」
ギロリと睨まれ体がすくんだが
悟られてはいけないと必死に食いしばる。
『目的は？』
何も答えない2人に埒が明かないと
警察に電話しようとした時、
背後で空気を裂く音がしたかと思ったら
首にズキンと痛みが走った。
『うっ...！』
ヤバいと思った時にはもう遅かった。
あまりの痛さに倒れ込み、カシャンとポケットの中から竜に貰った猫のヘアピンが落ちる。
あっ、と思って拾おうとするが体が上手く動かない。
もう一人いたんだ...
かすかに視線の先に男が見えたが、
そこで完全に意識が途切れた。
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美愛(プロフ) - tenkhさん» ありがとうございます、凄く嬉しいです！とても力になります(*^^*) (2020年1月28日 14時) (
レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
tenkh(プロフ) - 更新嬉しいです！この作品めちゃくちゃ好きです！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: a668c29e36 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - みほさん» ありがとうございます。しばらく毎日更新していきたいと思いますのでぜひ楽しみにしていてください(*^^*) (2020年1月26日 22時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 京極兄弟の妹の続き早く読みたいです！竜と妹のハッピーエンドも期待してます�� (2020年1月26日 21時) (携帯から) (レス) id: 478e83e2b7 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - SORA さん» わああ！！凄く嬉しいですヽ(*´∀｀)ノそう言って貰えると作者冥利につきます！これからも頑張って書かせて頂きますね！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2020年1月10日 13時
