女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ8)

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泣かせた相手ページ8

慎太郎SIDE

電話してるAから離れて隣の部屋に来た俺。
しばらくAの声が聞こえてて
聞こえなくなったかと思えば
抑え気味の泣き声が聞こえてきた。

『･････････』

1人で気の済むまで泣かせてあげるか
それとも俺が傍にいてあげるべきかホントに迷った
でも･･･泣いているAを1人にしたくなくて
Aの元へ戻った。
俺に顔を見せないように手で覆って泣いてるから
目の前に座って抱きしめた。

【慎太郎ｯ】
『気にしなくていいよ』

俺の中で泣いてるA。
こんなに泣いてんの初めて見たよ。
こんなに泣かせたのが俺じゃなくてよかったって思う
俺が道を踏み外しそうになったら
多分この涙を思い出すと思うよ。
俺が踏み外したらAがこんな風に泣く。
泣かしていいのかって思う気持ちがブレーキになるよ

【も･･･大丈夫･･･ありがとう】

たくさん泣いたから不随意運動で
横隔膜がなってしゃっくりみたいになってるA。

『頭痛くない？』
【うん】
『よかった』
【慎太郎】
『うん』
【元カレから･･･寄り戻したいって電話で】
『そっか！』
【私は･･･慎太郎といてもいいですか？】
『俺の隣にいてくれないと幸せに出来ないよ』
【うん】
『俺といてください』