女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ4)

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キミじゃないキミページ4

ASIDE

慎太郎にいきなりなんの前触れもなく
同棲しようなんて言われた。
慎太郎。自分の立場わかってる？
一般人じゃないんだよ。
そんなの簡単に出来るわけないって思う。
ましてや私たちまだ撮られてもないんだから。

それに･･･今同棲始めても
結婚するかわかんないしさ。
するにしてもいつになるかわかんないしさ。

【そんなにイヤだった？】
『えっ？』
【俺隣にいること忘れてた？】
『そんなんじゃないよ？』
【じゃあどうした？】
『ウワサにもなってないのにさ』
【うん】
『同棲ってさ』
【そうだな！】
『今同棲初めて次の展開はいつ？』
【･････････】
『別れたりしない？』
【しないよ】
『そんなの･･･わかんないよ･･･』

って言っちゃった私。
そしたらものすごく寂しい顔されてちょっと俯いた。

『ごめん』
【同居解消してから毎日寂しいんだ】
『うん』
【俺って女々しいとこなんだなって分かるくらい】
『うん』
【元々そう言う男じゃなかった自信はあるよ！】
『うん』
【Aと一緒にいるようになってから】
『うん』
【余裕のない俺とかわがままなとこ分かり始めた】
『･････････』
【俺･･･良くも悪くも変わった気がする】
『うん』
【良くなったのは仕事より一層頑張れるとこ】
『うん』
【悪くなったのは余裕がなくなったとこ】
『うん』
【今のAの笑顔に何人惚れたかなって思うんだ】
『そうなんだ』
【Aに出会って知る俺がたくさんいたんだ】
『うん』
【俺･･･Aを知らなかった頃の俺じゃないよ】