決めた ページ22
慎太郎SIDE
午前2時。
風呂から出て
SixTONESの曲を流しながら寝っ転がった俺。
明るく光った画面には28分前のメッセージの通知。
《起きてる？》
ってLINE。
《起きてるよ》
って返したらすぐに読まれたメッセージ。
しばらく返事が返って来なかったから
《大丈夫？》
って送ってみると
《全然大丈夫 》
《こんな遅くにごめんね》
って返ってきた。
なんか言いたいこと不安なことが
あるんじゃないかって思った。
《まだ寝ないなら声聞きたい》
って送った俺。
《なんか気を遣わせてごめんね》
って返ってきた。
《謝るのなし！》
《声聞かせてよ！》
俺は返事を待たずに電話をかけた。
【もしもし！】
『A？』
【うん！】
『よかった〜取ってくれなかったらどうしようかと』【喜んでとるよ】
『ありがとう』
【慎太郎ｯ】
『うん』
俺の名前を呼ぶと涙声になった。
『どうした！なんかしんどいことあった？』
夜中に連絡くれるくらいだから
なんかツラいことあったんじゃないかなって思った。
【ううん！大丈夫だよ】
『なぁ』
【どうしたの？】
『大丈夫.大丈夫って』
【何？】
『大丈夫ってしか言ってくれないじゃん』
【そうかな？】
『大丈夫って言われまくったら俺が大丈夫じゃない』
頼って欲しいし
ムリしないで欲しい。
大丈夫じゃないのに大丈夫って言って欲しくない。
泣きそうなAの声聞いて
“大丈夫”を真に受けるほど単純な男じゃない。
『俺頼りないのかなって思うしさ』
【そんなことないよ！】
大きな声で否定された。
【頼りないなんて思ったことない！】
『ははっ！』
いきなり大声でそんなこと言うから思わず笑った。
大声で否定してくれるほど大切にされてるんだって
思ってもいいかな？
『行動しよう？』
【ん？】
『もう･･･ホントに一緒に･･･いて欲しい』
【別れたりなんかしないよ？】
『それは俺も･･･もう･･･ホントに一緒に暮らそうよ』
【それ･･･私に言う？】
『それはそうだよ？』
【今の私ってただの男好きな女優だよ？】
『Aが好きな男は俺でしょ？』
【それはもちろんじゃん！】
『言ったよ？俺たちがホントの事知ってればいい！』
【それはそうだけど】
『大切な･･･Aが笑ってくれるのが幸せ』
『ありがとう』
【忙しいからこそ･･･同じ場所に帰って来よ？】
『･････････』
【A】
『うん･･･同じ場所に触れられる場所にいて欲しい』
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じぇ - 読みづらい… (2021年8月10日 19時) (
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作者名：瑚心 | 作成日時：2021年6月20日 15時
