また明日。《8》

♯353 ページ3

名前)「ラストオーダーです、ご注文ありますか？」


秋斗「えー？もうそんな時間！？ももちゃん、最後何飲む？」


すっかり打ち解けたあっくんと“ももちゃん”
多分、私たちと同じくらいかな？
あまりお酒が強くないっぽくて顔が真っ赤になってる

いいなー……
こういう人の方が絶対に可愛い
「顔色ひとつ変わらないね」って言われるのって結構嫌なんだよね


A「京介さん、もうオーダー無いそうです」


京介「了解！閉め作業しようか……秋斗さぁ、あの子狙ってる？」


A「ですよねー！？私もそう思いました！目がハートじゃないですか？ホント……漫画みたい(笑)」


閉店作業も終わって、店を閉めようとしてる京介さんを尻目に話が止まらないあっくんは店から出ていく気が全く無い


A「あの……私上がっていいですか？(苦笑)」


京介「いいよお疲れ様(笑)明日気を付けて楽しんで来てね(笑)」


A「はい(笑)」


あっくんとお客さんに軽く会釈して店を出た

あっくん、楽しそうだったな〜(笑)
女子が多い学内でも、あまり女の子と話してる所を見た事がない

モテるのになぁ……
初々しくて可愛い2人の姿を見て、久しぶりにあったかい気持ちになった

あのお客さんもいい人そう
私だったら初対面であんなに話しかけてくる人絶対に警戒するし、怖いし、気持ち悪い

あっくん、上手くいくといいね……


最近、何もかもがいい方向に進んでる気がする
嫌な事がないと心にゆとりが出来て、少々の事じゃイライラしないし、不安にもならない
陸くんの言葉に“ん？”って疑問に思う事があっても、スルー出来る

結局は、自分次第でどっちにも転ぶって事なのかな

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