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「えっ……でも、初対面なのに悪いですよ」と戸惑いながら返すと、
lrn「いいっすよ、びしょ濡れの姿だし コンビニ入る前から 気になってしょうがなかったっす。あー…… 別に変なことしないんで。」
その言葉に思わず笑ってしまう。
警戒はしていたはずなのに、彼の話し方には妙な安心感があった。
「……じゃあ、お言葉に甘えて、、」
そう答えると、「こっち」と言って歩き出した。
雨の音と、キャリーケースのタイヤが濡れたアスファルトを転がる音だけが響く。
彼は私がこれ以上濡れないようにしてくれたのか、私側にほぼ傘があった。
「あの……濡れてますよ……?私の事は気にしないでください……」
lrn「いや、もう着いたんでいいっすよ」
本当にコンビニからビックリするほど近かった。彼が立ち止まった先には、シンプルな外観の綺麗なエントランスまであって、設備もちゃんとしてある高級マンションだった。
lrn「ここです」
この人、何者……?と思いながらエントランスを抜け、エレベーターに乗り込むと、ふっとタバコの香りがした。
懐かしいような、落ち着くような匂い。
彼は壁にもたれて、スマホを取り出し「カタカタ」と文字を打っていて 静かに響いた。
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作者名:もも | 作成日時:2025年11月7日 1時


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