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さっきまで私とローレンさんの間にあったぎこちない空気が、一瞬で吹き飛んでしまったみたいだった。
fw「いや〜、なんかさ……こういうのあるんだね、人生。マジでビビったんだけど」
笑いながら頭をかくその姿は、昔とまったく変わっていない。ちょっとヘラっとしてるのに、話すとなんだかんだ優しい、そんな不破湊くんのままだ。
lrn「……知り合い?」
彼は少し驚いた声で口を開いた。
いつもの落ち着いた顔のままだけど、視線は明らかに「え、どういう関係?」が滲んでる。
fw「あー、ごめんごめん。うん、高校の友達。てか同級生。3年間ずっと同じクラスだったんよ」
湊くんが笑いながら、当然のように答える。
fw「Aはさ、いつも俺のお世話してくれたって感じ。あはは」
「いや、それは湊くんがだらしな……」
fw「ほら〜!こういう感じだったのよ。懐かし〜」
ふわっとした笑い声につられて、自然とこちらも笑っていた。高校時代の空気がふわっと戻ってくる。
lrn「へぇ…意外。そんな関係だったんだ?」
fw「ていうかさ、2人ともなんかあった感じ?」
こういう所は昔から勘が鋭い彼。
「う、うん……まあ、最近、色々あって……」
fw「あーなるほどね。じゃあ知り合って間もない感じ?」
lrn「……まあ、そんなとこ」
fw「そっかそっか。いやぁ〜……なんか不思議だな。俺の友達とローレンが隣で仕事してるの見る日が来るとは思わんかったわ」
軽いノリで肩をすくめる湊くん。
lrn「Aさんが、ふわっちと高校の友達って……なんか、意外だな」
その言葉は淡々としていたけど妙に胸が鳴る。彼が自分を意識しているような、そんな空気。
fw「てかA、VTuberとか全く知らんのまじでウケるんだけど。まあ…逆に新鮮でいいのかもな」
fw「ローレン、Aほんとなんも知らんから。ガチ初心者だから。丁寧に教えてあげてな?あはは」
lrn「……そういうのは言わなくていいって、、」
少しむっとしたようにローレンが眉を寄せる。その反応がおもしろいのか、湊くんはニヤニヤ笑ってた。
fw「はいはい、じゃあ俺は隣行くわ。仕事戻らんと。A、また後でちゃんと話そ。時間あったら」
最後に片手をひらっと上げて、湊くんは部屋を出ていった。
扉が閉まる。
残されたのは、さっきとは違う沈黙。ちょっとざわついた空気。
lrn「……高校時代の友達、ね」
その一言に、彼の目が少しだけ揺れたように見えた。
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作者名:もも | 作成日時:2025年11月7日 1時


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