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会議室のドアが開いた。
すらりとした長身の男性が入ってくる。スタッフと話しながら、手元のタブレットを確認している。その横顔を見た瞬間、胸がわずかに跳ねた。
(……似てる……? いや、違う…?)
彼はまだこちらに気づいていない。
スタッフ「じゃあ、この資料の確認、ここでお願いしますね」
?「了解っす。……え?」
そのタイミングで、彼が私の方へ目を向けた。
ほんの一瞬、呼吸が止まる。
「…………え?」
声にならない声で、驚きでわずかに目が見開かれる。
(やっぱり……ローレンさん……?)
三ヶ月前、雨の日に突然現れて、私を助けて家に泊めてくれた人。
あの時より少し髪が伸びていて、朝ではないのに寝癖のような無造作感が残ったままで、でも間違いない。
スタッフ「ご存知でした?えっと、こちら本日資料を持ってきてくださった方で、」
lrn「………あ、いや…」
彼はゆっくりと目をそらした。息を整えるみたいに、小さく舌打ちしそうな仕草で頭をかいた。そして、照れを隠すように、ほんの少しだけ微笑む。
lrn「マジっすか……また会うとは……」
その声を聞いた瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなった。
「あの時の……ローレンさん、ですよね……?」
lrn「、はい。そうっす。…お久しぶりです」
敬語のまま、ぎこちないまま。
でも確かに、再会した。
数ヶ月前に途切れた縁が、ここでまた静かに繋がった。
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作者名:もも | 作成日時:2025年11月7日 1時


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