罪で結ぶ絆

震える心 ページ24

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本当は……彼に十字の傷がなければ

寝るつもりなんてなかったんだ……。






　強く求められても、拒むこともできた
はずなのに……私はそうできなかった。

　理由がどうであれ、自分が酷く淫らで
汚い人間のように思えた。




優しい微睡の中、隣を見れば……眠って
いた裕太がゆっくりと目を開いた。

眠いのか、眸がまだとろんとしている。



長い腕が伸びて来て、その胸に抱き寄せ
られた。




「玲さん……無理に抱いてごめんね……
　これ……お客様になんてことしてんだ
　よ！って話でしょ……」




「ううん、いいの……」

「え……？」





「私こそごめん……」




「えっ？……なんで謝るの？」

「ふふ……何でだろ……」




　裕太は不思議そうに私を見つめていた
けれど



「俺、玲さんが好きだよ………やばっ、
　恥ずかしいやつだねこれ」


　照れているのか、みるみるうちに白い
頬がピンクに染まり、いつものようにふ
にゃんと可愛く笑ってくれた。




「ねぇ、玲さん……」

「うん？」






「でも、好きなのは本心だよ……信じて」







　そう言い、指で私の唇に優しく触れ、
その眸が切なく揺れる。


裕太は男娼だから、これはほんのリップ
サービスなのかもしれない。




けれど、なぜか心が震え……

思わずその柔らかい髪を優しく撫でた。




「ありがとう……」







――ごめんね、裕太。







　彼を巻き込んでしまったことを、私は
酷く後悔していた。








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このページは、フラグの部屋においた
ものですが、読めない方もいるのでこ
ちらに移しました。


のちほど、フラグ部屋のほうを削除し
ます(*^_^*)

本当の彼→←笑顔 　　　★

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