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その時だったんだ
「なにやっとんの、お前」
『っ、__不破くっ、!?』
「え?誰?」
「Aちゃんの彼氏やけど。行こ、おいで」
「え、ちょ、彼氏居ないって言ってなかっ、」
なんで、__ここにいるの、
なんでいつも私を助けてくれるの、
別に、ほんとに何も思ってなかった
なのに、
その時の不破くんが
どうしてもキラキラしてて
王子様みたいで、
目が離せなくて
走ってきたのか、汗がびっしょりで、目は紫の瞳が微かに揺れていて、焦りの色が宿っていた
でも、それでもちょっと怒っていて
いつもふわふわしてるのに
私の前だとにこにこしてるのに、本気で焦ってくれたのかな、って自惚れて
最低な事を考えてしまった
いけない、反省、反省
慌てふためくチャラ男イケメンを置いて、不破くんは私の手を引いて外まで連れてってくれた
あのチャラ男イケメンは、自分の狙っていた女の子を連れていった男に何もいえなくなったらしい
なんてったって、彼女を連れていった男は
命が無くなるのではないかと思うほど、目に殺意を込めて自分に強い眼差しを向けてきた上に
到底自分じゃ敵わないほどの
美男だったからだ
ポツン、と1人で立っていた自分がひどく恥ずかしくなるほどだった
「遅くなってごめん、サラちゃんから連絡あってな、俺、めっちゃ焦って家飛び出して走ってきたんよ、」
俺必死かよってな、と笑いながらそういう不破くんにいろんな感情が入り交じってきて
自分が今何をしているのかも考えずに不破くんに抱きつくと、びっくりしたように目を開きながらも頭を撫でてくれた
『ふ、ふわくん、ごめ、ありがとう、』
「わ〜泣かんとって〜!怖かったなぁ、遅くなってごめんなぁ…」
『わ、待って、サラが、』
「サラちゃんはもうちょい経ったら抜けるから大丈夫だって言っとったよ」
『そ、うなんだ、ありがとう、』
その後、不破くんは私を家まで送ってくれた、優しいにも程がある
合コンは、誘ってくれた子達が強引すぎたと謝ってくれた
チャラ男イケメンはサラにボコボコにされたらしい
真実は分からないけど
サラがにこにこで話していた
恐ろしい子だ…
今まで不破くんとの間にあった分厚い壁が、薄い壁になったような気がして
私は、何故か不破くんが頭から離れなくて、
数日、頭を悩ませたそう
少しだけ、物語が動き始めた
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しき(プロフ) - まじで更新ありがとうございます!!!!!! (2023年1月9日 17時) (レス) @page22 id: a69f66229b (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - あこさん» ありがとうございます……!!!確かに普通に勘違いしちゃいますね…!!どっかに書いとこうかな… (2022年11月7日 19時) (レス) id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - あ、年齢フラグってやっぱバグ?ですよね!そういう展開になるのかと思った…あと何故か読んでも見たもの履歴上に行かないんですよね…厄災?(ごめんなさいいい忘れてましたがめっちゃこの話好きです。待ってます〜 (2022年10月29日 14時) (レス) @page20 id: d7fb7616a3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - 私の小説ってなんか年齢フラグたつようなとこありました…??全然解除されないんですけど…とほほ… (2022年10月14日 19時) (レス) @page20 id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - お気に入り1000人いった…!!!!!わーい!!!ありがとうございますー!!!! (2022年10月12日 8時) (レス) id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわふわたつのり | 作成日時:2022年9月3日 13時