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今日は昨日と同じような感じだった
でも1つ違うのが、後夜祭があるのだ
仲を深める遊びというのが、かくれんぼみたいなやつだ
生徒会長、1年生が鬼となり、2.3年生を見つける
最後まで隠れきった人には後日賞状が送られる
つまり私は隠れるの!!やったー!!
「只今より、校内かくれんぼを開始致します」
「A、頑張ろうね」
『うん!サラもね!』
笛の音と共に、体育館から一斉に飛び出す
どうしよう〜教室にいこう!!
教室ならどこでもいいんだけどなぁ〜
よし、ここにしよう!空き教室!
『んふふ、机の下に隠れ__』
その時、ガラッと教室が開く音がした
ゑ……見つかるのはや………
「あ、え、Aちゃ!!??」
『ふ、不破くんだ!んふ、良かった不破くんで!!』
「んへ、俺で嬉しいかぁ……」
不破くんも鬼じゃなくて安心したのか、顔が緩みまくっていた
………えしまった…陽キャと2人きりだ…
な、なんて話そう……
「Aちゃん、足音聞こえる、こっちおいで」
そう不破くんが指さしたのは、教卓の下で
こ、こんな狭いとこに2人で入るの…?と思いながらも捕まるのは嫌なのでほんとにほんとに渋々入った
近い
近い近い
目の前にあるのは不破くんの顔で、不破くんの匂いが鼻に入ってきて、いい匂いだな、なんて思う私も変態なのかな
男の人とこんなに密着したの初めてだよ
顔を真っ赤にして悶々とする彼女とは逆に、不破はありったけの下心しかなかった
まったくもってとんでもない男である
自分の腕の中で、ちょこんと縮まり、困り眉で顔を真っ赤にし悶々としている彼女を見ると、彼は理性が溶けそうだった
極めつけに、彼女のシャンプーの良い香りが鼻にツン、と入ってきていた
『不破くん?だいじょう、ぶ?』
「ん、大丈夫、ありがとう」
その虚ろな彼女の目で見つめられ、彼はついに限界がきた
勢いよく教卓から出ると
「あ〜、鬼行ったかも!俺、トイレ行くから、Aちゃんはまたどっか隠れててな、じゃあ、頑張ろうね」
『あ、え、?うん、不破くんも…』
もはや自分が何を言っているのか分からない
トイレに行き、彼は深くため息をついた
「可愛すぎるだろ………むり……好き……」
学年から男女共に人気のあるチャラ男イケメン男は、たった1人の風紀委員長に頭を悩ませていた
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しき(プロフ) - まじで更新ありがとうございます!!!!!! (2023年1月9日 17時) (レス) @page22 id: a69f66229b (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - あこさん» ありがとうございます……!!!確かに普通に勘違いしちゃいますね…!!どっかに書いとこうかな… (2022年11月7日 19時) (レス) id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - あ、年齢フラグってやっぱバグ?ですよね!そういう展開になるのかと思った…あと何故か読んでも見たもの履歴上に行かないんですよね…厄災?(ごめんなさいいい忘れてましたがめっちゃこの話好きです。待ってます〜 (2022年10月29日 14時) (レス) @page20 id: d7fb7616a3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - 私の小説ってなんか年齢フラグたつようなとこありました…??全然解除されないんですけど…とほほ… (2022年10月14日 19時) (レス) @page20 id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - お気に入り1000人いった…!!!!!わーい!!!ありがとうございますー!!!! (2022年10月12日 8時) (レス) id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわふわたつのり | 作成日時:2022年9月3日 13時