LUNE【high&low the worst】

#10 ページ10

Youside







マドカと先生の手伝いを終わらせて


廊下を歩いていると



｢ねぇ、なんか校門のところで男の人3人が揉めてるって！｣
｢え！？まじ？｣

｢1人は鳳仙の人らしいよ｣
｢えぇ〜、こわい。鳳仙の人がここになんの用？｣






すれ違った女子たちが話してた内容が聞こえた






絶対有剣じゃん、、、






と思った同時に走り出した



マ｢え！？ちょ！！A！？どしたの！！｣






そんな声も無視して走って校門に向かった








有剣はいつも冷淡、冷静で策士な性格だけど

たま〜に感に触れば急にキレる







なんで今日ここでキレちゃうかな〜









校門に着けば



足を振り上げる有剣



やばい、当たる







『有剣！！！！！！』


叫ぶと動きを止めた






有｢んもぉおお、なに？いまいいとこじゃぁん？｣


『何言ってんの！バカ！いい所じゃない！大人しくしててって言ったじゃん！｣




危ない、こんな所で怪我させて問題起こさせたくない

いや時すでに遅しかもしれないけど




女子高生に男子がいるだけで目立つし
しかも有剣の場合この見た目



既に周りに人が集まってザワザワしてる








『はぁ、もういい。早く帰るよ』

有｢なんなのその態度は、 長い間待ってあげたんだよ？俺｣



いつもみたいにフラフラして肩を抱こうとしてくるから

周りに人もいるし 恥ずかしくて



ドンっと突き放した




有｢はぁ？お前…｣




あ、やばい、さすがに怒らした？


いつものヘラヘラした笑顔が消え
表情が歪んだから


ちょっとビビる









マ｢A！！！ちょっとあんた急に走り出して…

って、え、だれ？その男｣




ナイスタイミングで
あとから私を追いかけてきたマドカ





今マドカ来てなかったらガチで喧嘩になってたかも





『マドカ…！ごめん、急に走り出して』



有｢なになに？そんな俺に会いたくて走って来ちゃったの？笑｣



さっきの顔はどこへやら

またヘラヘラして行ってくる



『有剣は黙ってて』


マ｢え、もしかして…？これが？ あんたの彼氏？！？｣


『あぁ、うん。そう｣



マ｢ええぇぇえええ！！？！？｣


『そんな驚く？』


マ｢イメージと違った。イケメンだけど、チャラそうじゃん｣





有｢およよ？ねぇーちゃん言うねぇ｣

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