△99話 ページ9
徳川くんが動くのは恐らく今くらいだろう。今は教室に一人で織田くんが居るけど、私たちは上手く隠れているので徳川くんたちに見つかる心配は無い
そんなことを心の中で思っていたら徳川くん御一行現れて教室に入っていった。聞き耳をたてて会話を聞いてみる
「──信長、俺はお前のことをゴミと言ったが…違ったようだ。お前の言葉を借りるなら、うつけなゴミだ。最後に言い残すことは？それがお前の遺言となる」
「"うつけ"…それは家康、貴様だ──なぁ、皆！そうだろ？」
織田くんに呼ばれて隠れていた皆が教室へと入っていく。それに続いて私も後に続く
私たちが集まっても尚、顔色を変えない徳川くんは内心呆れているんだろうな
「貴様らごときが、叩き潰せ……ゴミども何をしておる！？」
徳川くんがそう言っても後ろにいる人たちは動きもしない。そりゃそうだ、だって……
「無駄でございます。皆様は私たちの味方でございますから」
「彼らは貴方を裏切りました。……僕の説得によって」
「お前が？」
「お前が？で良いのか？」
「あ？」
「それが貴様の遺言となるのだが」
「家康、僕たちは最初から知っていたのだ」
「最初？」
「お前が小型マイクを使い我々の先を知り、あたかも裏切り者の仕業のように見せかけた時からだ」
なぜ私たちがこの行動をとっていたか、なぜ明智くんがこちらに来たのか…全ては昨日の事だった
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そう…昨日の事。いきなりみやびちゃんから召集があった。私たちが来た所に居たのは明智くんだった
程無くして皆が集まった頃、少しばかりの沈黙が私たちを包んだ。それを破ったのが上杉くんだ
「明智」
「お前、よくもノコノコと俺らの前に出てこれたな…裏切り者が」
「秀吉」
「やめてやれ」
明智くんの襟首を掴む豊臣くんを上杉くんが剥がす
「…で、話とは何だ？」
「……！」
すると突然、明智くんが土下座をした。そんなことまでして皆をここに集めたのだ。それ相応の覚悟があるのだろう
「いらんねん！お前の安っすい土下座なんか！」
「頭を下げに来たのか？」
「…いえ」
「では何だ？」
「渡しに来ました。…家康君を倒す、策を渡しに」
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a-ya(プロフ) - 私はこの作品が大好きです！もう更新されないのでしょうか…🥺 (10月15日 19時) (
レス) @page26 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん(プロフ) - なんか懐かしく感じます！更新待ってます！！ (8月7日 14時) (レス) @page26 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
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