△109話 ページ19
ずっと痛んでる。強く…強く…頭の痛みが心臓と同期して息苦しい…壁を伝ってではないと歩けない程だ
私の記憶が消されてる？お父さんによって？
理事長はなぜ、今になってそのことを？
お父さんは…何かを隠してる？
─A─
『……！っ、！痛い…よ、お母さん…』
─A─
『お母、さん…おかぁ……さ』
─A─
『わから、ないよ…おかあさんの…かおも、なまえも…おかあさん…』
やっとの思いで特進クラスの教室についた…けど、もうダメだ。私の体が持たない…こんな忙しい時に、倒れたくなかっ……
「……？…Aちゃん？！Aちゃん！」
「は？…おい、A！」
「A！……気絶か？取り敢えず保健室に！」
「おい龍造寺！担架、持ってこい！」
「わ、分かったばい！」
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ずっと誰かが私を呼んでる。優しい声…優しい手…
私を包んでる。おかあさん……お母さん…────
『──う、うぅ……ん？ここは…』
「あ、Aちゃん？良かったわ…目、覚めたみたいやな」
『とよ、とみくん？…ここは保健室？』
「うん、にしても運ばれてきたときはビックリしたわ。ほらベッド2つしかないやん？
だから先生にムリ言ってAちゃんにベッド譲った。どや？俺カッコエエやろ？」
『…うん、カッコいい』
「へへ〜、嬉しいわぁ」
「大丈夫か？A」
『本多くん…まだ頭が痛いかな』
「そうか…まぁ、ゆっくり休めよ？」
『うん、ありがとう』
「Aちゃん、心ここにあらずって感じやな(ｺｿｯ」
「あぁ、まぁ…アイツにも思うことはあるんだろ(ｺｿｯ」
「Aちゃん、何かあったら言うてな？」
『………あ、うん』
…お父さんに聞かなきゃ、何も分からないまま終わるのはダメだ。私も動くんだ…皆が少しでも前に進んでるように、私も！でも……
『でも…まだ、潮は満ちてないのかな……』
「ん？なんそれ？」
『あぁ、こっちの話…私もう行くね』
「もう頭痛くねぇのかよ？」
『……大丈夫、じゃあね』
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「……あれ、絶対嘘やって！本多ぁ！」
「止めてぇけど…今、俺らこんな感じだろ？出来ねぇよ」
「Aちゃん、溜め込みすぎやって……あー！もう！」
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a-ya(プロフ) - 私はこの作品が大好きです！もう更新されないのでしょうか…🥺 (10月15日 19時) (
レス) @page26 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん(プロフ) - なんか懐かしく感じます！更新待ってます！！ (8月7日 14時) (レス) @page26 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
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