中原と太宰と時々私 ツヴァイ！！【文豪ストレイドッグス】【学パロ】

腐女子と霹靂 ページ38

とりあえずこの業者に何日で出来上がるか連絡してみろと乱歩兄ちゃんが言うと谷崎くんはケータイを取り出し、いつもののんびりした口調とは違ってハキハキと「もしもし、私は迷い犬学園の高等部一年一組、文化祭実行委員会の谷崎潤一郎と申しますが」と喋りだした。かっこよ。

賢治くんはポスターを貼り付けるための許可を取った場所をピックアップして、地図にまとめてきたらしい。そしてそれを見ながら乱歩兄ちゃんと話を進めた。


「篠崎先輩、こんにちは」
「こ、こんにちは！」

「おー鏡花ちゃん夢野くん、久しぶり！」


おいで！と手を広げてもこの二人は顔を赤くするだけで抱きついてきてくれない。可愛いけど残念でsあ、いや、乱歩兄ちゃんはこっち来なくていいですジリジリ寄ってこないでください


「鏡花ちゃん、夢野くん、賢治くんの話を聞いておいて。ちょっとAと話があるから席を外すね」
「「はい！」」


二人が教室に入ってくると、乱歩兄ちゃんは私の肩を抱いて教室を出た。そして胸ポケットから白い封筒を出し、「約束の物だ」と差し出した。


き、キターーーーーーー┌(┌^o^)┐ーーーーーーーーーー！！！！
三年イケメン特集海でドキッ☆〜ホ モの夏休み〜写真と、

だだだだだ太宰くんと中原くんのミラクル写真だーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！！！！！！

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお私はこれのためだけに頑張ってきたんだーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！


「ッッシャアアアアアア！！！ありがとう！！！！！！」

写真ゲットだぜ！！！

「感謝の意を身体で表現して抱きついてきてもいいんだぞ！」
「じゃ、先に帰るね！」
「Aーーーー！！！」


写真を封筒におさめて制服の内ポケットにしまい、私は生徒会室を後にした。嘆いている乱歩兄ちゃんとか知らんわ。なんだアイツ。

思わずスキップで廊下を走ってしまう。
嗚呼、なんだか土砂降りになってきたなぁ。大事なものはさっき渡したし、濡れて困るのは教室にあるホ モ本とケータイぐらいかな。とっとと帰って写真かざってニヤニヤしよう。うん、今日はニヤニヤして早く寝よう。

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