世間話 ページ19
「…って感じでさ、二日間師匠のところ行ってたんだよね」
この二日間のことをかまぼこ隊に話した。だってそろそろ仕事の話来るはずなのに全然来ないんだもん。暇つぶしに話すくらいはいいだろう。炭治郎と善逸は積極的に聞いてくれてるけど、伊之助はベッドの上で不貞腐れてる。暴れられないのが不満らしい。けが人は大人しくしないとだから仕方ないけど。
「Aの師匠は優しい人なんだな。鱗滝さんも、修行は厳しかったけど優しかったよ」
「じいちゃんもそうだったな…。明らかに殴り過ぎだったけど、俺が修行から逃げたりしても見捨てず何回も連れ戻してくれた」
「二人の師匠について鱗滝さんは錆兎、義勇、真菰によく聞いてるよ。桑島さんは獪岳によく聞く」
「兄貴から!?」
善逸がぎょっとした様子で私を見る。うん、ちょっと改心し始めたのまだ最近だからね…慣れないよね…。
私は善逸に笑みを向け、口を開いた。
「よく話は聞くよ?善逸の話も。…まぁ大体私ばかり話してるけど、獪岳たまに話すと桑島さんか善逸の話しかしないから…」
…っていうか、多分話せる内容がそれ以外思いつかないだけだとは思うけど…善逸が少し嬉しそうだから黙っておく。愚痴ばかりなのも黙っておく。
「そうか!Aは俺の兄妹弟子とも仲がいいんだな!」
「そりゃ、そのうちの二人は同期ですから。真菰は…流れ?」
「流れ…?」
炭治郎と一緒に頸を傾げる。いや、だって初対面はいきなり名前呼ばれたことから始まるから。錆兎と義勇が私のこと話しまくってたらしくて一方的に知られてたから。流れとしか…
それからしばらく話していると、窓から私の鎹烏が飛んできた。仕事が来たようだ。
「それじゃぁ、私は行くね。ちゃんと安静すること!特に伊之助!」
「子分が親分である俺に命令すんじゃねぇ!!」
「親分なら子分の頼み聞いてくれるよね?」
「頼みか!?当然だ!」
とてもちょろい…コホン。
「善逸も、ちゃんと薬飲みなね。苦いのはわかるけど」
「うぅ…頑張るよ…」
ちょっと涙目な善逸も可愛い。最後に炭治郎を見て、口を開いた。
「じゃぁ、行ってくるね。炭治郎」
「あぁ!気を付けるんだぞ!」
私はその言葉にうなずいて、その部屋を後にした。
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なぎ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます…‼ (2022年8月14日 15時) (レス) @page42 id: c7ded9271f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新待ってます…応援しています!頑張ってください!! (2022年5月25日 23時) (レス) @page42 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
しらこのり - 更新ずっと待ってます 再開して欲しい… (2022年1月15日 11時) (レス) id: 573692b408 (このIDを非表示/違反報告)
人類のようなナニカ - コメント失礼します。この作品本当に大好きで、読み進めるのが楽しくて楽しくて仕方がないです!応援しています!!!!更新頑張って下さい! (2022年1月7日 19時) (レス) @page42 id: 60efa73c00 (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 投稿楽しみにしてます! (2021年12月31日 18時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2019年8月20日 14時