嘘デハナイ ページ7
「…なぜAが知っている」
…ん?急に何の話だ?
義勇を見ながら首を傾げると、分かりやすいほどにため息を吐いた。ヤダ失礼。
「なぜ、あと二人いることを知っていた」
「あぁ…あのさ、前に私が誰にも言わず屋敷を出たことあったじゃん」
「…あったな」
「その時に会ったのが、炭治郎。男の子の方」
義勇が少し納得したような表情を浮かべた。うん、嘘は言ってない。なんで炭治郎の家族の顔を知ってるのかって言われたら家にお邪魔したって言おう。
「…Aは、何も言わないのか」
「うん、だからもうちょい単語を増やそう?」
主語っていうか大事な所が毎回ぬけてんだよ!そんな義勇も可愛いから全然オッケーです!!
でも今回は助け舟出さないよ?とニコニコしながら義勇の言葉を待つと、義勇は少しどもりながらも話した。
「俺が、鬼になった妹を…斬らなかったことだ。鬼殺隊員なら…咎めるところだ」
「…うん、まず第一に良いかな?義勇はあの二人は何か違うかもって言っただけで斬ってないことは初耳よ?」
義勇が驚いたように少し目を丸くする。知ってたけど、実際斬らなかったことは言ってなかったよ義勇。
「うーん、私はカナエさんと同じ考えだからね。仲良くなれる鬼だっているよ。その子が人を食べないならきっと仲良くなれる。私は義勇を咎めるつもりなんてないよ?義勇の判断は、絶対正しい」
ね?といいながら首を傾げると、義勇は表情を動かないもののぱぁっと明るくなった。うーん、ある意味わかりやすいよね義勇って。喜んでるのすぐわかる。可愛い。
ふっと笑い、義勇に抱き着いた。あ、下心は全くないと言ったら嘘になるけどないからね?
「義勇、私は義勇を否定したりしないよ。義勇の考えは正しい。きっと、自分のとった行動が正しかったのかずっと不安だったんでしょ?大丈夫、私はもちろん錆兎も、真菰も…皆義勇の味方だよ。皆から何言われたって、私達が守ってあげるから」
宥めるように義勇の背中をぽんぽんと叩く。たまに「大丈夫だよ義勇、大丈夫」「義勇の判断は正しいよ」と口にし続けると、急に義勇が私の背に手を回し強く抱き締めてきた。
うっ、ちょっと待て!身長差軽く10センチはあるし体重掛けられると腰が死ぬ!あ、でも甘えてきてくれるのは嬉しいから全然いいよバッチ来い!!
「…ありがとう、A」
「…!ふふっ、どういたしまして!」
ねぇ皆さん、義勇が可愛すぎてどうしましょう
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エリカ - はぅー!!!!!!!時間的に間に合わないけど、杏寿郎さんといちゃラブしてほちぃ!!!!!!!!!!!!!! (2020年4月23日 17時) (レス) id: f0480ad40d (このIDを非表示/違反報告)
りん - うーん…結婚できるの姫島さんかむいむいかな〜? (2020年4月22日 22時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
愛心 - 富岡さんの富はこの冨ですよ (2020年4月18日 15時) (レス) id: b59d3295d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 「弦弥」じゃなくて「玄弥」ですね(番外編の求婚会議) (2020年1月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ネームネーム - 1の方でもそうだったんですが、冨岡さんが富岡さんになってます。(上のちょんっていうやつがあるかないか) (2019年12月20日 16時) (レス) id: a0201b5f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2019年7月15日 1時