続・番外編 ページ39
「最近Aに会えなかった上に大怪我をしたという噂だけが流れてくる。不安だったのだろう。俺がいる夜は寝る前にAの安否を聞いてきた」
「…心配、かけちゃってたんですね」
「仕方のない事だ。俺たちは鬼殺隊、命の保証なんて一切ない仕事だからな」
杏寿郎さんが再び私と千寿郎くんを強く抱き締める。その温もりに、少し泣きそうになった。命の保証なんて一切ない…改めて考えると、とても恐ろしい事だ。
実の兄と姉のように思っている私がどちらもその仕事についていたら、とても不安だろう。私も、そっと千寿郎君の頭を撫でた。
「…これからはもう少し帰れるように頑張ります」
「そうしてくれ。千寿郎のためにも」
「…なのでもう少しその欲に塗れた瞳と気配を抑えていただけると嬉しいです」
「よもや！そこまで漏れていたか！」
「駄々漏れですね」
こっちが恥ずかしいんだよ〜！しのぶとカナエさんにもバレバレで「頑張れ！」って言われちゃったんだからね！？その時の私の心境を30文字で答えよ！30文字で収まりきらないけど！
むすっとしていると、後ろから杏寿郎さんに顎を掴まれた。そして後ろを向かされる。目の前には、杏寿郎さんの整った顔が…
「だが、それは無理な相談だ。俺だって無意識にAを求めているわけだからな」
「ッ〜〜！！」
ブワッと顔が赤くなる。ほんとっ、ほんっとうにこの人は！！
つい千寿郎くんを抱き締める腕に力が籠り、千寿郎くんがもぞ…っと身動ぎする。どうやら起こしてしまったようだ。
「あ、ごめん千寿郎くん。起こしちゃったね」
「いえ…寝てしまってすいません」
「いいんだよ。…私もちょっと眠いし一緒に寝よっか。今は温かいしちょっと昼寝するくらいなら風邪もひかないよ」
「え…？でも…」
「ただの私の我儘だよ。ね？」
にっこりと笑みを浮かべながら言うと、千寿郎くんは恥ずかしそうに、嬉しそうに少し頬を赤く染めながら「はい…！」と笑顔で言った。あら目の前に天使がいるよ？
「むっ？昼寝をするなら俺も混ざるとしよう！川の字で寝ようではないか！」
「…千寿朗くん、真ん中来てくれない？」
「？…わかりました！」
「よもや！俺への信用が無いな！」
「安心してください、これ関係じゃなければとても信用しています」
千寿郎くんは分からなそうに首を傾げていたが真ん中で寝てくれた。三人で身を寄せ合いながら、日が暮れるまでぐっすりと眠った。
(恋愛要素濃くてすみません！)
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エリカ - はぅー!!!!!!!時間的に間に合わないけど、杏寿郎さんといちゃラブしてほちぃ!!!!!!!!!!!!!! (2020年4月23日 17時) (
レス) id: f0480ad40d (このIDを非表示/違反報告)
りん - うーん…結婚できるの姫島さんかむいむいかな〜？ (2020年4月22日 22時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
愛心 - 富岡さんの富はこの冨ですよ (2020年4月18日 15時) (レス) id: b59d3295d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 「弦弥」じゃなくて「玄弥」ですね(番外編の求婚会議) (2020年1月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ネームネーム - 1の方でもそうだったんですが、冨岡さんが富岡さんになってます。（上のちょんっていうやつがあるかないか） (2019年12月20日 16時) (レス) id: a0201b5f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏
| 作成日時：2019年7月15日 1時
