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「俺は人が絶望しているのを見るのも好きなんですよ。
竈門様も途中まではよかったのになぁ……
興が冷めました」
そう言って小さい箱を渡される。
「それは元に戻すお香です。
そう言って彼は何事もなかったかのように部屋を出ようとする。
「俺は君を許さない」
「はい。また今度お会い出来るのを楽しみにしておりますね」
意味ありげな事を言って彼は部屋を出て行った。
彼の事はすぐにお館様に伝わるだろう。
だからその言葉を気にする事はなかった。
今はとにかく、しのぶさんの所へAを連れて行かなくては。
。
「そのような事が…」
しのぶさんに事情を話して、Aの治療をしてもらっている。
その間に解毒剤のお香を焚かせてもらった。
Aはまだぼーっとしていて、窓の外を眺めている。
「傷は深くありません。2、3日安静にしていたら、傷口が開く事はありません」
「ありがとうございます!」
「炭治郎くん、油断は禁物ですよ」
「は、はい」
「そういう人は、忘れた頃にまた同じ事をします。Aを必ず守ってくださいね…」
「次こそは必ず守ると約束します」
まだぼーっとしているAの頭を撫で、しのぶさんにお礼を言う。
しのぶさんからはずっと怒っている匂いがする。
それもそのはず、Aを傷つけられて怒らないわけない。
俺もしばらくは怒りは治まらないだろう。
Aの体、心に傷が残らない事を願う……
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ぴぴぴっぴ(プロフ) - あずさん» コメントありがとうございます!更新速度遅くてすみません…ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年3月19日 17時) (レス) id: dbc2e96e26 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 更新される度いつも楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます! (2020年3月15日 0時) (レス) id: 132f2adf1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴっぴ(プロフ) - 好きぴっさん» コメントありがとうございます!こういうジェットコースター並の急展開が好きなので…笑テストが終わったのでたくさん更新出来ますよ! (2019年12月12日 21時) (レス) id: dbc2e96e26 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴっぴ(プロフ) - 澄葉流さん» コメントありがとうございます!雅継(まさつぐ)くんですね!怒りを静めてくださいいい!笑 (2019年12月12日 21時) (レス) id: dbc2e96e26 (このIDを非表示/違反報告)
澄葉流(プロフ) - 漢字読めないけどあの隠しの野郎許せねぇ!(口悪くてすいません) (2019年12月12日 19時) (レス) id: 1c36a56f8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴぴっぴ x他1人 | 作成日時:2019年11月25日 22時