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『...ぞ、む。重い、こちとら風邪引いとるんやぞ...』
zm｢...Aさ、気付いとるんやろ｣
『...は、何言って』
ゾムは私の上に股がったまま、｢そんなん自分が一番わかっとるくせに｣と不気味に笑った
知らない、という間もなく横に突き付けられたナイフに言葉が出なくなる
ふとナイフのその先を見るとへらへらした笑顔で首にナイフを当てる鬱
くそ、最初から全部仕掛けられていたのか
zm｢やー、脅しみたいになってほんま心苦しいんやけどな｣
ut｢嘘偽り無く話せばAちゃんのハートは無事やで｣
2人して不気味な笑みを薄ら浮かべていた
その顔は何処からどう見ても本気だった
私は余計なこと言わずに、彼等の質問に答える事しか救いが無かったのだ
zm｢まず1つ目、外国に逃げるっちゅうんはほんとなん？｣
『...うん』
zm｢俺らが怖い？逃げたいん？｣
『っ...怖くない、って言ったら、嘘になる。
逃げたくないって言ったら、そもそも...国外なんて行こうとしない、』
ほーん、と言葉を零すゾムは表情一つ変えずに淡々と質問を続けた
時々、その質問意味あるのか？と思う様な内容を混じらせながら
｢どこの国に行く予定なのか｣｢自分達の事をどう思っているか｣
少しでも言うことをためらえば、首元に突き付けられたナイフがプツリと肌に食い込む
それが怖くて、出来るだけ即答を心掛けていた
が
zm｢ラストや、明日やんな？明日の飛行機の便をキャンセルするか
痛い思いして俺らに力ずくで止められるか
2択や｣
そう言った彼の顔が今まで以上に悪魔に見えたことは無いだろう。
表現が悪い？なんとでも言え
見た感想を、そのまま伝えただけだ。
それ程までに、彼の整った顔は歪んでいたのだ
ut｢ゾムさん、これカウントダウンとかした方が喋りますよ｣
zm｢あ、はい。そうですね。大先生頼んでいい？｣
ut｢しゃーねぇなぁ｣
そんな会話の後、じゅー、きゅー、と横でカウントダウンが始まる
ふつふつと冷や汗が湧いてきて、どうすればいいか分からない
こんなことで人生を棒に振るなんて嫌だ
けど、こんなことで死ぬのはもっと嫌だ
思考を必死に働かせ風邪のこともあり目眩がしそうだ。否、目眩を起こしていた
私の苦しそうな顔を見たゾムはニヤニヤと笑ったまま
ええなぁ、その顔。と呟いた
＿狂っている
zm｢苦しいんやろ？泣けばええやん｣
嗚呼、悪夢なら醒めてくれ
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銀狐(プロフ) - 遅れましたが完結おめでとうございます！先生これからも頑張ってください！ (2021年9月27日 1時) (
レス) @page15 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
天耀(プロフ) - いとゅ~さん» 有難う御座います！楽しく読んで頂けたなら何よりです...応援、有難う御座います。モチベにして頑張ります！ (2021年9月25日 16時) (レス) id: bcfadbcbc5 (このIDを非表示/違反報告)
いとゅ~(プロフ) - 完結おめでとうございます！！最後までドキドキハラハラしながら読んでました…((これからも応援させて頂きます！！ (2021年9月25日 15時) (レス) id: 73f6ea549e (このIDを非表示/違反報告)
天耀(プロフ) - 瑠璃丸(梟丸)さん» 有難う御座います！ずっと見て貰えたなんて嬉しい限りで御座います...コメントをモチベにして他作の更新、頑張りますね！ (2021年9月25日 12時) (レス) id: bcfadbcbc5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃丸(梟丸)(プロフ) - 完結おめでとうございます！こういう感じのすきでずっと見させて貰ってました……！これからもお体に気をつけて小説の更新など頑張ってください！ (2021年9月25日 11時) (レス) @page15 id: 292c39222e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：酸水
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月29日 12時
