狂った悪夢は既に見ていた？【d!】

IV　味方なんて ページ1

ピンポーン...と無機質な電子音が玄関から聞こえると同時に
ショッピは舌打ちをして私から離れた

いい所だったのに、そう呟いた彼は玄関に足を動かした

今だと思い私は立ち上がる、宅配便だろうか？だとしたら都合がいいな


だが、決して宅配便ではなかった


syp｢...なんの用すか？コネシマ先輩｣

『シ、ッマ！？』


何故コネシマがこんなところに
流石にタイミングがタイミングだ、先程の事もあり疑ってしまう

彼も何か知っているのかもしれない
だからこそこのタイミングに来たのかもしれない

ぐわんぐわんと思考を働かせて、吐き気がする。
今こんな事考えても、意味なんてないのに

何方にせよ、この場から逃げなきゃ行けないのは事実だ

ショッピとコネシマが何の話をしているかは知らないが、
とにかく逃げよう

玄関から逃げるのは賢くない、窓から逃げよう。

...と言ってもここは7階、飛び降りるのはもっと賢くないだろう
何かいい案はないか。


ふと、すぐ目の前のマンションに目をやる

屋上とこの部屋が高さが同じなのか、飛び降りれば怪我はなさそう。
それに移動も出来るし逃げられる

...一か八か

ガチャ、と窓の鍵を開けて縁に乗る。
深呼吸を深くして、自分の緊張を落ち着かせる、

完全に、とまでは行かないが多少は落ち着くことは出来たと思う

自分の身は自分で守れ。
自己防衛くらいできる

ショッピが手を出してきていたら正当防衛として殴っていたかもしれないな

そんな事をしたら彼の逆鱗に触れるかもだけど



再び息を吐いて、下を見る。

落ちるのでは無く、飛び移るのだ。


下手したらこのマンションと向かいのマンションの隙間に落ちて真っ逆さま。
そのままぐしゃり。ってことも有りかねない

さすがに命知らずでは無いため、恐怖心くらいある

震えを抑えて








飛び出した


syp｢待ﾞっ！｣

kn｢おいﾞっ！｣






『...っ！』



た、助かった？

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