インターネット恐怖症2【歌い手】

恐怖症 ページ4

side.Eve

「_____と、元気そうだったよ」


僕が説明すると、安堵の溜息を着くいすくん


お父さん…！って呼びたい


「まぁ、しばらくは安心かな？」


そうくんの表情も緩む


でも、ただ一人、うぉるくんだけは思い詰めたような表情


まぁ…気持ちは解るよ？


でも、時には信じてあげないとね


窮屈で、苦しいんだ


僕は、うぉるくんの肩に手を置き


「Aは、そこまで弱くないよ？」


と、なるべく普段通りのトーンで言った


「そ、そうだよね…」


目線を外して顔を引きつらせる


そんなに僕、怖いことした…？


「心配なのはみんな一緒」


「でも、いつまでも過保護なのは誰の利益にもならないよ」


二人からの言葉攻めにさらにうずくまるうぉるくん


「わかっ、てるよ…とうの昔から…」


そうだよね、解ってるんだよね


でも、やっぱり心配だよね


「Aをナメたら怒られるよ、本人にね」


いすくんがふざけ混じりに言う


「怒られたら動画撮ってあげる」


いすくんにノッてそうくんもふざける


「いじわるだ……あははっ」


つい、笑っちゃってみんなに注目された


でも、結局三人共僕につられて笑ってた


結果オーライだね


「ねむ」


誰かが言い出して、その数秒後にはみんなぐっすり


ひんやり冷たい床に寝てたとさ

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