インターネット恐怖症2【歌い手】 (ページ16)

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恐怖症ページ16

『ゔ、ゔん…

僕と契約して、魔法少女になろうよ！』

「謎過ぎて草」

『コネクト歌いたい』

「勝手にどーぞ」

そう、君ちょっと辛辣じゃない？

「てかさ、公表はしないの？」

『何を？』

大体わかりきってるけど

「律のこと」

やっぱりね

『公表はしないよ、でも、もうバレてるけど』

「そっか」

反応的にそうはどっちでもいい感じかな

あ、そうだ

ずっと前から気になってたこと

『消えたい、ってさ死にたいじゃないよね？』

「…まぁ」

消えたい、は死にたいわけじゃない

私の気持ちは多分、消えたい、ってことだろう

消えたいんだ、こんな世界から

「Aは…消えたいの？」

『誰も私を必要としなくなったらね』

生きる意味が無くなったら…

でも、それは死にたい、の方か

自分一人、何もない空間に行きたい

でも、そうは笑う

「じゃあ消えたくならないね

俺にAは必要不可欠だもん！」

『…！』

単純に嬉しかった

純粋な心の持ち主だなぁ、って

『私、そうに必要とされてるのか…』

「何を今更」

さっきまで辛辣だったのに、デレが出たな？

そうが、私の手を上から包む

「Aにとって、俺は何？」

大人っぽい、何もかもを見透かしているような目で私を見つめる

『大事な大事な、弟みたいな後輩

それこそ、必要不可欠の』

「…！！」

頬を赤らめ、照れくさそうに笑っている

「…へへ、嬉しい」

結局、大人なのか子供なのか…