【そらる】心が読める少女を救いたい2

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天月side

Aの目が死んでるんだけど


どうすれば良いのでしょうか


てか、話し合いに参加してよ


恥ずかしいのになっても助けないからな！写真撮ってやる！


「おーい、生きてる〜？」


Aの顔の前で手を振る


『わ、なんだ、翔太か…』


「うわ、失敬な」


『敬ってないんでw』


「おい」


敬え！いや、別に敬わなくていいんだけど、最低限の忠義というか、常識は兼ね備えてほしいというか…etc


そんなコントみたいな事をしたあとも、ぼーっと空を見る


外は曇り、雨が降りそうなくらい暗いのに、雨は降らない


降るなら降ってほしいわ…はっきりしないなぁ


『今の空、私に似てる』


突然Aが呟いた


彼方さんとまふくんも空を見る


少し目線を落とした、罪悪感かな


Aは二人に聞こえてる事を忘れているのか、話を続けた


『なんだろう…、はっきりしないの、翔太が思ってるみたいに


私、すぐ人の優しさに甘えちゃうの


だから、独立？というか、誰にも迷惑かけないように解決したいんだ』


彼方さんは、Aの気持ちを聞いて、迷っていた


まふくんは、やっぱり信じられないと罪悪感に揺られながらも、自分の気持ちに背いた


本当は、信じたいと思ってるのに


Aの努力、辛さは計り知れない


誰よりも、耐えて、耐えて、耐えてきた


それなのに、一度築いた幸せを奪われ、どん底へ


あの時、公園で見つけなければ、どうなってたんだろう


努力なんて要らないもの、実らないもの、そう思って、近くの川に飛び込んだかもしれない


ロープで、首を吊ったかもしれない


だから、まふくんには自分に素直になってもらいたい


これ以上、傷つけないでほしい、ボロボロの心を


まふくんも辛かったのは解る


でも、Aがどんな人かは解ると思う


だから………信じてあげて

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