腕の中で甘く鳴いて IV

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takumi side






奨「おつかれぇ〜」

純「っはぁ〜疲れた、お疲れ様でーす」

碧「お疲れっす」



気づけば夕方になり
別仕事に出ていた三人がスタジオに帰ってきた





大きくため息をつきながら荷物を下ろす純喜くんに
早足で近づいて、


拓「ちょっと来て」

純「っぇえ？」


手を取って外に出た。






そのまま男子トイレに入り込み



拓「…純喜くん、昨日、キスマ付けたの」

純「あ、うん、付けた」



聞いてみるとサラッと返答されて。





拓「…っ付けたって、言ってよ、知らんかった…っ」

純「ごめん、朝早かったからさ、言えへんくて」

拓「そもそもなんで付けたの…」

純「え、嫌やった？ごめん」

拓「…やじゃない…嬉しい…けど…その…」





別に怒ってる訳じゃないけど、何でもないけど、さぁっ





純「なに〜？照れたん？かわいなぁ、」

ほっぺをつんつんされて、クスッと笑われる。





拓「…っ、付けたのはいいけど！朝みんなに見られたんやからっ」

純「え？まじ？」

拓「俺知らんくて…普通に着替えちゃって…」

純「え、あ、ごめん、それは」




眉を八の字にさせて申し訳なさそうに謝られる

謝って欲しいわけじゃないけど…んーー…





拓「いつ…付けたん、？」

純「いや、なんか拓実の寝言で起きてん」

拓「俺の…？」

純「そう、瑠姫くん瑠姫くん言うててん、拓実」

拓「え、」

純「俺も家帰ったら聞き出そうとしててんけど、何？あれ」




いつの間にか形勢逆転して、純喜くんに問い詰められてる俺

壁まで追いやられて逃げ場を無くされた





拓「知らない…わかんない」

純「夢でも見てたん？瑠姫の」

拓「覚えてない…見てたのかも…ごめん、」

純「しゃあないけどさ〜瑠姫に取られた気がして嫌やったから付けてみた、俺のって印」

拓「…そ、れで…」

純「他の男の寝言は禁止、絶対」




分かった？って言われるけど

そんなん寝てる時の俺にどう言い聞かせればえんか分からへん




けど出来ませんって言ったところで許してくれないから

うんって頷いておいた。





純「見せつけで首につけたかったけど我慢しただけ褒めてや」

拓「…えらい」

純「もっと」

拓「えらい、いい子っ！」

純「ふ、知ってる〜」




背伸びして頭を撫でてあげたら満足したのか
ドヤ顔で先にトイレから出て行った。

…………なんなん、もう。






いちご様 リクエスト 「キスマーク」終

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